右手に点滴が刺さっていて、血管痛もあり、複数に分けて書くことになってしまった。


点滴が抜け自由の身!


前回の続き


重症の妊娠高血圧症候群と診断された私は、とにかく早く赤ちゃんを出すことを目標とされた。


初めての促進剤を使い、血圧もコントロールしながら、誘発分娩。

もし途中で血圧コントロールがうまくいかなかったり、赤ちゃんの心拍が下がったりしたら緊急帝王切開となる。


もともと5分間隔の痛みがあったが、張ってはいないと言われ、促進剤の投与が始まる。


痛みが強くなる。

間隔も、短い気がする。

時計がないので何分間隔かわからなかった。


助産師さんに、息を吐いて〜と促される。


「ふぅ〜ふぅ〜」


上手上手、と言われる。


おしりや腰を抑えてくれるのが有り難い。


助産師さんがいなくなると不安になる。

一人で痛みに耐えられない小心者。


うぅーと言いながら助産師さんを心待ちにする。


促進剤増量。


子宮口5センチ。


電話がなる。

妹と姪っ子からのテレビ電話。

向こうで私の顔は苦しみの静止画となっていたようで、3歳の姪っ子の顔が真顔だった。


「おば、頑張れ〜」と無表情で言われる。


ごめん、痛いから、笑えない。

電話、無理。


痛いから切るね、とそそくさと切る。

痛みが襲う。


声が我満できなくなってきた。


ふぅ〜。痛い、痛い、


腰抑えても痛い。

持ってきたテニスボール使えず。


助産師さーん、どこー。心の中で思う40歳。


こんなに痛かったっけ?まだ半分なのに?


辛い。痛い。


30分後診察。


「9センチです。足台の準備しますね!」


ちょ、促進剤凄すぎる。


仰向けにさせられ、痛い痛いと言うが、


「目を開けて〜」

「ふぅ〜と、吐いて〜」


吐けない!痛い!

痛みに弱いの!


診察。全開です。


「次の痛みが来たら息を吐いて吸って止めて、チカラ入れて」


分からない!そんなに色々と言われても分からない!


いつも下手くそなお産。


こっち見て!おへそ覗くように!と言われるがすぐに忘れる。


何度も指示される。


痛いんだよぉーーー!


今日産むなんて思ってなかった。

妊婦検診に行っただけだったんだよ。


帰りに西松屋行くつもりだったの。

心の準備、出来てなかったの!


そんなの関係ないらしい。


「髪の毛見えてきたよー」


まだそれだけ!?


息んで!と言われても普段便秘にあまりならないので硬い便を出すように、がいつもわからない私。下手なお産の原因。


息んでも、すぐ力尽きる。

高齢出産。


突然、お股が痛くなる。


いったーーーい!


「どっちが?お腹?お下?」


したーー!!


「今はまってるからね!」


痛い痛い痛い痛い


息んでも痛い。


もう切ってーーー涙



「会陰伸びない?」と会話が聞こえる。


切開された。


「次の痛みで出してしまおうか」

助産師さんに話しかける医師


ハイリスク妊婦のため、何人ものスタッフに囲まれてのお産。

至れり尽くせりではあるけど。


息んで〜と言われる。


もう一回!もう一回!


すぐ力尽きる。


「もう力抜いていいよ〜」


あ、産まれるんだ。


上の子の時の、ドゥルンという感覚はなかった。

小さかったから?


泣き声が聞こえた。



終わった。。。。。。


感動とか、そんなんじゃない。

ただ、終わった、やっと終わった。

涙も出ない。


一瞬見たがすぐに連れて行かれてしまった。



しばらくして戻ってきた。



あらまぁ。綺麗にしてもらって。


2300ちょっとの赤ちゃん。

36週3日の早産。


この世に産まれてきてくれてありがとう。


私も生きていて良かった。