先日のブログでトランプ勝利後の相場の動きはあまりにも予想外だったので、
反応不能になり、大きく相場が動いた2週間はなにもしていなかったと書いた。
それはとても大きいと思っている。
要するに日経は2000円も動いたのに、稼げる力がなかったということになるからだ。
今回は何があったのか。
実は大統領選の前にこう決めていた:
大統領選の一週間前にすべての保有銘柄を清算し、すべて現金で大統領選を迎える。
急落があったら、そこから買い下がる。
行けなかったその一:
保有銘柄を清算できず、むしろ増えていた。大統領選の当日に持ち込まれて急落にはめられて評価損になってしまった。
行けなかったその二:
損が出たこともあり、相場はものすごい勢いで下落していたので、
日経ETFはほぼ当日の底で買えたが、翌日のギャップダウンを心配して処分した。
買い下がるつもりで注文したので、枚数は少ないが、その後の日経2000円の上昇を考えるととてもおいしい売買だ。残念で仕方ない。
行けなかったその三:
翌日1000円近くの下落がひっくり返されて、その翌日も上昇傾向にあった。
相場はここで完全に方向を変えたということになる。
下落しても下限は見えているから、大きい資金はおそらく猛烈に買いに向けたと思うが、
こういう時に初心者は大体急激な上昇に手を出せずにいた。
その後もどんどん上昇し、さらに手を出すタイミングは難しくなる。
相場はこれから上がるので、もう買うしかないってわかってるんだけど、急激な上昇だったので少し調整が出たタイミングで買おうと初心者は思う。
それはある意味正しい。
ただ大相場が出た場合は、調整はかなり後になる。或いは調整しても大きな調整はなく再び相場は走り出す。
そういうことは理解していたつもりだけど、手持ちの評価損失、変えなかった日経ETFで、頭の判断が歪んですぐに相場方向転換の結論をつけることはできなかった。
相場は繰り返すものなので、これらの教訓を本当に頭にぶち込まなければいけないと思う。
一つ重要なのは、一年間の重要イベントを戦略レベルで重視しなければいけない。
年間一番重要なイベント2,3個の前に、総手仕舞いしなくてもある程度の戦略的なポジション調整、イベント通過後のプランを立てなければいけない。
そこで勘違いしないのは、イベント後の相場を上昇か下落かを予想するものではない。
上昇した時、下落した時それぞれのシナリオ、その対応策をあらかじめ講じておくことが重要ということ。
さぁ、2017年はどんなイベントが相場を大きく揺らす可能性があるのか。