『晩鐘 上下』 | 時間と日にちと曜日と自分と。

時間と日にちと曜日と自分と。

頭に浮かんでは消える気持ちを徒然なるままに・・・



もう、誰も何も責められないのだ、と思う。

けれども。
クライマックスでの言葉に、ほんの少しだけ「良かった」と思った。



この本とは直接関係ないのだけれど、
最近、虐待の記事を読んでいていつも思う。
子どもを殺してしまったその親に対しての言葉・・・
「そんなクズみたいな人間は死ねばいい」
「子どもと同じ思いをさせて殺してやりたい」
中にはもっとゾッとするような表現もある。
わたしも、子どもを産み育ててみるまでは同じようなことを思っていた。
けれども、果たしてそうか?
多分、本当のことは誰にも分からない。
「虐待が疑われる場合は迷わず通報して、子どもの命を助けよう!」
確かに命は救われるだろうが、その後その子の心や人生は救われてるのだろうか?
本当に救われなければならないのは、その親なのではないのか?
虐待に至る前に。

そして更に事件を複雑にしているのは、殆ど当事者とは無関係な野次馬、
自分には起こり得ないと思い生活し、犯罪者に暴言を吐き憂さを晴らすわたし達。
ああ、気持ちが重く暗くなってくる・・・。



それにしても、のなアサ!
ほんまに言葉を知ってる人だ!
前に読んだ『殺意・鬼哭』もそうだけど、漢字が読めないのなんのって(笑)。
・瀟洒
・沓脱ぎ
・絣模様
・僥倖
・滔々と
・・・わたしって、馬鹿!?(笑)
前後の文章や、一つ一つの漢字から意味はなんとなく分かるんだけど。
そして、最後まで読めなかったのが、
・蒲鉾型
うーん・・・結婚指輪を探してる時に雑誌で見た気もするんだけどな。
どなたか知ってる方、メッセージください(笑)。