こんにちは!

最近は家にいる時間が増えて、自分時間を謳歌しています♪






では!


「空にピース」








この本は藤岡陽子さんという方の本で、主人公である小学校の先生の澤木ひかりが、以前勤めていた学校での苦しい後悔を抱えつつも、新しい勤め先の学校で子どもたちの抱える問題に奮闘するお話です。






私はこの本を読んで、ひかりや子どもたちの優しさや強さにとても感動しました。小学校の頃にこんな先生に出会いたかったと強く感じたお話でした。







その中で私の印象に残った言葉を紹介します!


※この先はネタバレも含んでおりますのでご注意ください。






新しく赴任した学校で、ひかりの受け持ったクラスは、不登校の子や、過去に何度も問題を起こした子がいるなど、他の先生たちが受け持ちたがらないクラスでした。







しかし、ひかりは子どもたちとその背景にある家庭環境に向き合い続け、奮闘している中で、保健室の先生である水野先生に聞かれた問いと答えがとても印象的に残っています。







「保健室登校してくる子っているでしょ?その子たちの中には卒業するまで保健室に来る子もいれば、途中で教室に戻っていく子もいるの。その違いって何かわかる?」



答えはね、誰か1人、がいるかどうかなの。



心から信頼できる友達が、本当に自分を待ってくれている友達が1人でも教室にいる子は、もといた場所に戻れることが多いの。まあこれは、私の経験だけで話していることだから、数字的な裏付けはないけど。子供に限らず大人でも、心から"信じられる誰か"がいる人は強い。その誰かはたくさんでなくていいの。たった1人でいい。







この言葉に私は衝撃を受けました。

確かに1人でも信じられる人がいるだけで、何に対しても勇気を持つことができ、乗り越えられることも多くあると思います。







しかし、小学校という場所は、限られた狭い環境です。そんな中で"信じられる誰か"に出会えることは誰にでもあるわけではないと思います。







もしもその、"信じられる誰か"が先生であれば、別の話だと私は思います。ひかりがクラス全員にとっての"信じられる誰か"になれば、子どもたちにとって心強い味方がいると、学校に安心して通うことができるのではないかと思いました。






私も今考えると、小学生の頃はクラスが私にとっての社会でした。その小さなクラスでの、友達との関係や立ち位置を気にしながら生活していた気がします。






ささいなことですが、私は1日だけ友達に無視され、ものすごく悲しく、ショックだったのを覚えています。その時期は友達関係で、教室でよく泣いていました。







すぐに他の友達が優しくしてくれて、楽しく小学校生活を送ることができましたが、担任の先生はその時のことを、







「○ちゃんは色んな友達に遊ぼうと誘われて、誰と遊べばいいか困って泣いていた。」







と言っていたと後から聞きました。

私は、先生にはそう見えていたんだとなぜだか悲しい気持ちになりました。今だからなんてことないように思えますが、その1日のたった数時間の出来事は今でも覚えています。







このことを思い出すと、子どもの頃は、面白そうだからやる!楽しそうだからやる!という風に、物事の善悪がわからないまま、本能のままに行動するある意味残酷な時期だと思います。







そんな時期だからこそ、身近な大人である先生には、子どもたちにとってお手本であってほしいし、信じられる人であってほしいな、と改めて感じました。しかし、先生も先生である前に、同じ人間であることは忘れちゃいけないなとも思います。







ひかりを見ていて、自分には経験がない境遇の子供達に対して、どう接すればいいかなんて、何年生きていてもわからないと思うのに、自分なりに一生懸命考えて、全力で子どもたちや大人に立ち向かっていく姿は、本当にかっこいいと強く思いました。







子どもの頃なんか、性格なんてものは周りの環境次第でいくらでも変わるんだと感じ、とても大切な時期だったんだと思いました。







私も誰かにとって"信じられる誰か"になれるよう、誰に対しても誠実でありたい!







この本は、子どもたちの教育について考えさせられる作品なので、ぜひ読んでみてください!

最後まで読んでくださりありがとうございました♪また次回も読んでくださると嬉しいです(o^^o)