Looking for something happy

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短歌はじめました

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皆が皆 天才じゃなくたっていい そうつぶやくときもひとり (田中彩月)


笹井宏之さんの歌集を読んでたら↑の歌を思いつきました。どうも、さつきです。笹井宏之さんについては興味のある方は検索してみてください。天才です。天才って夭逝しちゃうものなのですかね・・・。私なんて凡才なのに、ただ単に生活習慣病と喫煙で早死にするんですよ、きっと。美人薄命だけど、薄命だから美人とはかぎらない、とか中学生のとき数学の先生が数式の説明をするときに言っていました。数学の先生にしては面白い人だったな。歌集を読むと心が洗われます。本当は、ブログの更新をしてる暇があったら、歌集の1冊でも読んだほうがいいのです。もうブログさえ、現実逃避です。そうは言っても、歌集を読むのがイヤなわけじゃない。サラリーマンの妻だから、そんなにホイホイ本にお金がつぎこめないだけです。いつか歌集を出したいなぁ、なんてホワワンと夢見てましたけど、歌集を出すのには100万くらいかかって、ほとんどは書店に並ばず、歌人同志で謹呈しあうんですって。もちろん、お金がほしくて本を出したいわけじゃないけれど、自費出版ってところがすごいですね。それでも、ひいきの歌人さんが装丁も美しいみずみずしい歌集を出されていると、うらやましい気持ちになりますね。←そんなひまあったら歌作れ(笑)でも、一昨日、ネットで歌集を注文しましたよ。もう読みたいものはやまほどありますが、ファンのひとりの佐藤理江さんのちょっと前の歌集です。お師匠さまがmixiで紹介していたサイトで買いました。お師匠さま、感謝します。


こうしてネット上の文章でも人とつながっていられると、孤独感が薄れますが、私の場合、実は孤独感に苛まれているほうが、より良い作品ができあがります。自分で良いっていうのも変ですが、私が短歌をはじめたきっかけは、本当に本当にどこまでもひとりぼっちで、夫が会社に行っているあいだ、会う人はもちろん、電話する人も、メールする人もいなくて、TVも本も漫画も飽きて、何もすることがなかったとき、自殺未遂の経験がある、とある青年さんが開いていたサイトで、穂村弘さんの名前をみかけて、彼がずいぶん穂村さんに心酔しているのをみて、自分も興味を持ったというものです。いや、電話もメールも、しようとおもえば誰かしらは見つかったと思うんです。でも、話したいことも伝えたいことも何にもなかったし、いいかげん「教養」ってものを身につけたかったんですよね。「教養とは学歴のことではない。ひとりのときにいかに有意義に時間をつぶすことができるかの術のことである。俺は教養がないからアル中になった。」(中島らも) というように人に頼らずに時間をすごせる術がほしかったのです。スポーツジムなんかも行ってましたけど、元来運動オンチな私はすぐ飽きちゃって、ひとりでできるお金ができるだけかからない趣味といったら短歌だったのです。私が一番最初に作った歌をちょっと記してみます。



親しらずさして悪さもしなかった銀のペンチで抜かれるまでは(田中彩月)



親しらずは歯医者に行って抜かれるまでは痛くなかったんですが、抜いたあとが強烈に痛かった。痛みのショックで一首できてしまいました。こんなちっちゃなことからはじめたのです。私はそれほど孤独で暇だったのです。今もそうですが。人好きだけど、人付き合いもそんなにうまくないし、精神的に自立したかった。孤独をまぎらわせるためだけに人とつきあいたくなかったんです。今、孤独感に苛まれていて、人付き合いもうまくないひとがいたら言いたいです。「ひとりでできることをはじめるといいよ。」孤独であればあるほど、ひとりからはじめるものが必要だったりします。仲間が見つかれば、また寄り添ってくれる人がいれば何もいうことはありませんが、人恋しくても、自分と合う人がみつからないときは孤独と立ち向かってみると案外道がひらけたりするものなのです。なんだかいい大人が当たり前のことを言ってるみたいな気もしますが、私は30代半ばで、やっと自分の本当にやりたいことを見つけられました。夫以外なら、だれに嫌われても怖くない、これはかなりの強みだと思います。だから今、ひとりぼっちの人は、ぜひ孤軍奮闘してほしいと思います。



凍らせた酸っぱい苺とチョコレート苦しみのあとの安堵に似ている


絶壁のあたまにぴったり合う枕みつけたときの小さなとまどい


スペインのクリスマス菓子売られいる無印良品はいつも祝日(田中彩月)




スライスチーズ、スライスチーズになる前のお話をぼくにきかせておくれ(笹井宏之)











       





昨日は、最近お友達になったTちゃんの家にお邪魔しました。ダイエット中だから手ぶらできてねという言葉をそのまま受け取り、本当に手ぶらでいく私。Tちゃんが、未来に載っている私の短歌を見たいというので、昔の未来を、えいやっと2冊持って、えっちらおっちら電車に乗りました。そう、私は歩くとひざを痛めるほどの巨体なのです・・・。久しぶりに一人で遠出します。Tちゃんのうちは立派なマンションでした。うろうろと迷いながら、インターホンを押し、Tちゃんが迎え出てくれました。中はひろーくて、心地よい音楽がかかっていて、おしゃれなファブリックがそろっていました。それでも、換気扇の下でぷかぷかタバコを吸う私たち。しばらくすると、小学生の娘さんも帰ってきて、3人でランチ。なぜかすき焼き(笑)でもすき焼き、ごぶさただったから美味しかったよ、Tちゃん。彼女は最近、ネットでトラブルがあったとかで、軽くぐちっていました。Tちゃんのお話は面白いです。ちょっと不思議ちゃんな彼女は、ときどき夢のような話をします。 飼っている小鳥ちゃんが、「ピィ!」とか「ジィ!」とか合いの手を入れます。Tちゃんは、私の短歌を見て「なにがなんだかわかんない。私には思いつかない。」と言っていましたが、うさぎの内容の短歌だけはウンウンとうなずいてくれました。淹れてもらったコーヒーをすすりながら、とりとめのない話に花が咲きます。とにかく癒されました。心のきれいなTちゃん、これからもずっとそのままでいてください。


関東地方は桜が満開です。今日は通院日で夫と二人で病院に行ってきました。薬について、あーでもないこーでもないと先生と話し合い。就寝前の薬が足りなくて眠れないというと「多ければ眠れるものでもないですよ。」とか「少しハイになってるみたいですから、気分調整薬を増やしましょう。」とか言われました。あと、毎週土曜日だった診察日が、木曜日に変わるらしいです。うーん、土曜日にドライブがてら、病院に行くのが楽しみだったんですけど・・・。かと言って、先生が変わるのもイヤだなぁ。悩むところです。とりあえず木曜日に通うことに同意した私。でも夫は「体調の悪いときは、木曜じゃ無理でしょ。」と、すっかり土曜日に変更する気持ちでいるようです。「うん、私もこの身体で歩いて病院はつらいよ・・・。」と下をむくと、「体重減らしてからウォーキングでもしないとね。あったかくなったし。」となぐさめてくれました。こんな巨大Lサイズと一緒に歩いてくれる夫よ、ありがとう。感謝します。帰りに農協に寄って、今夜のカレーに入れる野菜を買いました。にんじんがすごくおおきくて、みずみずしそう。卵安い!私たち二人は、農協で買い出しするのが大好きなのです。やっぱりスーパーの野菜と違うんですね。紅茶のシフォンケーキと酒まんじゅうをおやつにちょっぴり買い、車を走らせて家路へ。はぁ、つかれたつかれた。


そういえば誤解のないように記しておきますが、吉祥寺へは夫と二人で行くんですよ~。家出じゃないですよ~。さすがに吉祥寺のホテルなんてとらせてくれませんから、二人でビジホに泊まるんですよ~。やっぱり

貧乏くさいか(笑)ちょくちょくオノボリ小旅行をするので、駅前の便利なところに泊まることにしてるのです。なんでこんなことを言うかというと、アクセス解析してたら「夫 つらい」という検索ワードがあったからです。確かにつらい思いもさせているとは思いますが・・・。現実逃避といっても、一人で行くのではないので、そこはよろしくつっこまないでくださいね(笑)


ブログに短歌は載せない主義でしたが、Tちゃんがほめてくれたうさぎの歌を記して終えたいと思います。


         

         深々と緑の中に身を隠しうさぎはやがて声失いて


         投げ出した足と背中は人の子か童貞のうさぎしなやかに眠る


         月にいたおまえの瞳に映る地球(ほし)うさぎの鼻はXじゃなくてY