木星と土星の合、(見かけの)超大接近の日がやって来た。
1623年7月17日以来の、397年ぶりの超レア……を通り越して激レアな現象だそうだ。
最接近は22日未明だが、日本では地平線に沈んでしまって見られない。
21日の日没後1~2時間が見やすいというので、
デジカメと天体望遠鏡を用意して、17時過ぎから観測を始めた。
ここ数日、西の空にあった二つの惑星……
果たして今日は、まずは肉眼ではどう見えるのか?
ワクワクと空を見上げると、目が悪いせいもあるかもしれないが、
二つの星が重なってしまって、一つにしか見えなかった。
急に星が一つ消えたみたいで、妙な気分だ。
しかし天体望遠鏡のスコープを覗くと、おお、接近した木星と土星がちゃんと見え、
天体望遠鏡では、土星の環、更に木星の4つのガリレオ衛星までもが光っていた。
(さすがに土星の衛星タイタンは写らなかった)。
ということで、天体望遠鏡にデジカメを押し付けて
無理やり撮影してみたのがコチラ。
私の装備ではどうしてもブレるし光ってしまうし、
土星の環も、環としては写らないが、
それでも状況が分かるくらいには撮れたよ。
↓
まだ明るさが残っている時間。
右上が土星、一番大きく明るいのが木星。
木星を挟んで直線に並んでいるのが4つの衛星。
暗くなってから。
それにしても、天体望遠鏡で見て同じ視野に収まるって、ホント何だこれ。
代表の衛星が4つ並んで見えてるのも、凄い。
名前は知っていても、どれがどれかは分からなかったので、調べた。
水色の矢印がガリレオ衛星。
左上から、カリスト・ガニメデ・イオ・エウロパだった。
光ってしまってるせいで、イオが木星にくっ付いているように写っている……。
ピンク色の矢印の星は、やぎ座の恒星……らしい。
次回は60年後、2080年の3月15日なのだと。
私の誕生日じゃないか。だが60年後じゃ、99.9%、あの世に行ってるな(笑)。
二度とお目にかかれない天文現象、見られて良かった。
17日撮影。 三日月・土星・木星の、三者共演。