子だぬきぽんぽんはうずくまって泣きました。
子だぬきぽんぽん
「もう、ぽんぽんの格付け(偏差値)は上がらないんだ!」
自分の価値が、塾から出される「たぬきの格付けチェック」で決まってしまうと信じ込んでいた、子だぬきぽんぽん8歳冬の出来事です。
母だぬきカルデラは震える子だぬきを強く抱きしめていいました。「そんなことはない、ぽんぽんは賢い。やさしくて、綺麗な毛並みに、くりくりした瞳をもった、世界で一番可愛い子だぬきだぽ。たぬきの格付けチェックがどうであろうと関係ない」
それでも子だぬきぽんぽんは、母だぬきカルデラの手をふりほどくと、自室へ走って行ってしまいました。
8年後の母だぬきより
子だぬきぽんぽん、今のぽんぽんはね、あの頃よりもずっと高い、雲を突き抜けるような、たぬきの世界では最高峰の誉れ高い東京大学と呼ばれる森を見上げていますよ。
そこには蜜の滴る甘いきのこがあるんだってぽんぽんは言うんです。挑戦できるのかもまだわからないけれど、でもね、子だぬきぽんぽんは自分で戦う爪を研ぐことを覚えて、自分の足で立って、自分の道を自分で決めることが出来るようになっているんですよ。
相変わらず、たぬきの格付けに一喜一憂しているけれど、8年後の子だぬきぽんぽんは、たくましく、大きく育っているからね。
そして母だぬきはね、子だぬきぽんぽんのそばにずっと居られたんですよ。ずっと一緒に歩いてこられたんです。母だぬきカルデラは世界に感謝したいようです。この空を、この大地を、世界を形作っているすべてのものに、ありがとうといいたいんです。
その1
その2
その3
その4

