竹内まりや/TRAD

評価  ★★★★


前作【Denim】より7年ぶりのニューアルバム。第一印象は楽曲が抜群の安定感であること。相変わらずの達郎クオリティのまりや節がバラエティに揃っています。基本的に過去に発表した曲がたまってきたからアルバムにするというスタンスであろうと思われ、コンセプトありきではないことも堅苦しくならない余裕を感じる要因なのかもしれません。ただし彼女が他人に提供した作品のセルフカバーは、なぜかオリジナルよりも魅力が乏しくなる不思議さも。例えば松田聖子や松たか子のバージョンの方がぐっとくるのは、シンガーとしての力量の違いなのか、その提供するアーティストのためにオーダーメイドで制作するためなのか、後者であるとすると、そこが彼女の作家としての凄さであるのかもしれません。ライブDVD付の限定版を購入です。