サンパウ










サンパウ

評価  ★★★★★


先日、記念日ランチで日本橋のコチラへ。待望のグランメゾン級にワクワクでした。まず乾杯には”サングリア”を。エレガントな味わいに期待が高まります。そして登場したのが「ミクロメニュー」とよばれるタパスのコース仕立て。愉しいスタートで、”パンジーのフラン”にはいきなり驚きのテイストが。次の前菜にも取り合わせの妙がメニューを耳にしたときから。その”まぐろといちごのコンビネーション”はトゥーマッチな感想をもちましたが・・・。魚料理は”スズキをいちじくの葉で蒸し焼きに”、フルーティーなソースが香りも味わいも最高です。肉料理が”ほろほろ鳥と豚ミンチをピスタチオとともに”、複雑なソースの風味が好みでした。器はシンプルな使い方ですが、盛り付けにはフレンチのエスプリを感じる品のある料理でした。デザート”チョコレートムースのアクセントにグレープフルーツで”も華のある一品。そして「パステレリーアからのお楽しみトレイ」がラストを締めくくります。冗談なのか本気なのか問いただしてみたい”海苔とカカオ”や”山葵チョコ”、二人に好評だった”オリーブオイルのマシュマロ”と”甘草とシドラルのスティック”などがテーブルに。コーヒーをお替りしながら、ゆったりと創造的な食事を楽しみました。すこし距離のあるサービスですが、居心地が悪いこともないです。スタイリッシュな店舗デザインと雰囲気は足を運ぶ価値あると思います。パンとバターには物足りなさを指摘しますが、ガス入りの水(ヴィッチーカタラン)は強烈な塩気がインパクトありで口直しに最適でした。イラスト入りのメニューもスーベニアとして嬉しく、またリピートしてみたい一軒です。東京のレストラン史に残る名店かも。