奥さまは女子高生 7 | カホルのブログ

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ス/キ/ッ/プ/ビ/ー/トを愛するカホルが思いつきで進めるブログです。
二/次/小/説を始めました。知らない、苦手という方は閲覧をお控えください。
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久しぶりの連載の再開となります。一番記事を修正しやすい奥さまから再開させて頂きます。
本当は一話から書き直したいw
もう忘れてしまいましたよね?(汗
忘れてしまった皆様。リンクを下につなげておきました。
いやもう本当にすみません!


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それではどうぞいってらっしゃいませ。









「今どき小学校ですら、食育の授業があるんですよ?生徒を導く立場にある先生が、朝食をとらないとは何事ですか!」

「・・・おっしゃる通りです。」


キッチンからぷりぷりと聞こえるお小言が、耳に痛かった。
所在なく部屋の中を見渡すと、視界に入ったのは、目の前の炬燵も兼ねるテーブルと、俺が座っているクッション。教科書や参考書が並べられたカラーボックスのみだった。
この部屋は、角部屋のファミリータイプの俺の部屋とは違って、ワンルームの筈だ。1DKの部屋の中にある荷物がたったのこれだけ?
一つはっきりしたのは、やはり彼女は一人暮らしらしいという事ぐらいだ。


「何もない部屋で驚かれたでしょう?恥ずかしいので、あまり見ないでくださいね。」

「あ!ごめん。・・・これは。」


いつの間にやら目の前まできていた最上さんに、声をかけられて慌てて姿勢を正す。目の前に置かれた、品々に目を見開いた。


「有り合わせですけど、きちんと召し上がるまでは帰しませんからね。」

「有り合わせだなんてとんでもない!でも、本当に頂いちゃってもいいのかい?君の分がなくなっちゃうんじゃないの?」

「私は、もう済ませましたので。残り物の味噌汁とご飯で申し訳ないですけど。」


眉尻を下げる最上さんに、首を振った。彼女は、残り物というけれど、それ以外にも、焼き魚、お浸し、卵焼き、お新香などが並んでいて、立派な朝定食だ。


「いただきます。・・・おいしい。」


食事がこんなにも美味しいと感じたのは初めてかもしれない。次から次へと口に入れていく。どれもこれも格別の味だった。
俺の部屋とは比べものにもならないくらいに何もない部屋で、寂しい感じがする筈なのにこんなにも温かい気持ちになるのはなぜだろう?


「よかった。簡単につまめるものも一緒にご用意しましたから、お昼にでも召し上がってください。忙しくても、きちんと食べないと体を壊しますよ?」


嬉しそうにふんわりと微笑まれて、固まってしまった。一体なんなんだ!?


「・・・先生?やっぱりご迷惑でしたよね。いくら先生でも、お昼ごはんくらいはきちんと召し上がりますよね・・・」


俺の表情を勘違いした彼女が、困ったように顔をゆがめた。


「違うよ。本当に貰ってしまってもいいのかと思ってね。君の、お弁当を横取りしてしまうんじゃ。」


なんとか言い訳をひねり出したのだが、本当にそうじゃないかと心配になった。


「いえ、それももう済んでます。本当に、残り物ばかりで申し訳ないんですけど・・・。夜はバイトがあるのは無理ですが、朝や昼は一人も二人も同じなので、ご用意しておきましょうか?」

「そんな申し訳ない・・・バイトしてるのかい?」


うちの学校は、申請さえすればアルバイトはできるが、やはり年頃の女の子のように、おしゃれなどにお金がかかるのだろうか?俺の問いかけに、彼女は曖昧な表情を浮かべた。


「はい、自活しているので。学校に許可はきちんと取っていますよ?
それと、料理するのは、本当に一人も二人も変わらないのでお気になさらないでください。
そうすれば毎日お食事を召されてるか確認できますし!」


俺の想像とは全く違う、まっとうな答えに俺が何か文句を言うわけにもいかない。最後は握り拳を握ってまで力説されて、俺は押されるように頷いた。


「じゃあ、食費くらいはとってくれないかな。そうでなければ、とてもご馳走にはなれないよ。」

「そんないいですよ・・・・えっと、じゃあありがたく!一日500円くらい?」

断ろうとする最上さんに、にこりと笑顔が深くなった。どうも、俺の感情の変化に彼女は鋭いらしい。そして、顔を青くしながら言い出した金額にぽかんと口を開けた。


「いやいやありえないから!0が一つ足りないよ!」

「それこそとんでもないです!・・・ああ!ってもうこんな時間!もう家を出ないといけないので、すいません、この話はまた今度!」

「あ・・・うん。」

弁当を手早く包んで手渡され、背中を押されるようにお礼を言って彼女の部屋を後にした。
部屋に戻ると、時計はまだ8時もまわっていなかった。しかし、バタバタと音がして家を飛び出していったようだった。ここから電車で二駅だよな?不思議に思いながらも、俺も出勤の支度を始めるのだった。