恋の罠仕掛けましょう? 後篇 | カホルのブログ

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ス/キ/ッ/プ/ビ/ー/トを愛するカホルが思いつきで進めるブログです。
二/次/小/説を始めました。知らない、苦手という方は閲覧をお控えください。
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「蓮さん蓮さん蓮さん蓮さん・・・・よし!もう恥ずかしがらずに言えるわ、きっと。料理も万全だしあとは敦賀さんが帰って来るのを、じゃなくて!蓮さんが帰って来るのを待つだけね。」


敦賀さんを仕事へ送り出した後、自分も仕事へ向かい、急いで終わらせて帰って来た私は、今日のお誕生日会の準備を万全の状態にして、敦賀さんの帰りを待ち構えていた。


「ただいま、キョーコ。」

「おかえりなさい、蓮さん。お仕事お疲れ様でした。」


ただいまのハグとビズ。そしてカメラ。片手に社さんや親しい人からのプレゼントを抱え、それでもしっかりと私を撮影した敦賀さん。とりあえずは、にっこり微笑んでお出迎え出来たかしら。


「ありがとう。キョーコもお疲れ様。」

「ご飯の準備できてますよ。すぐに召し上がられますか?」

「う~ん。せっかくだから、あれ聞きたいあれ。」

「え~~~・・・・」

「何でもリクエストしていいって言ったでしょ?お願い。」


にっこりと微笑まれて、私に拒否権はない。なんであんな迂闊なこと言っちゃったのかしら。


「あの・・・その・・・蓮さん。ご飯にしますか?お風呂にします?それとも・・・・・わたし?」

「勿論キョーコ。・・・って言いたいところだけれど、せっかく準備してくれていたんだから、先にシャワーを浴びてくるね?」

「~~~~~~~はい。いってらっしゃいませ!」


くすくすと笑いながら去って行った蓮さんを見送って、熱くなった頬を押さえてへなへなとしゃがみ込んだ。日付が変わるまで私持ちこたえられるかしら?


「それじゃあ、改めて、お誕生日おめでとうございます。」

「ありがとう。」


二人交代でお風呂を済ませると、ワイングラスに、年代物のワインを注ぎ、乾杯した。


「すごい料理だね。大変だっただろう?」

「いえ。元々下ごしらえはしてあったので、それほどでもありませんよ。たくさん召し上がってくださいね?」

「うん。いただきます。」

「いただきます。」


今度はどんなことを言わせられるのだろうと、戦々恐々としていた私の心配をよそに、とても和やかに晩餐は続いた。今日あった出来事や他愛もない話をしながら、食事をしながら、時々敦賀さんがカメラを構える。そんな風にしながらデザートまで終えてしまった。


「さてと、そろそろ寝室に行こうか?」


食事を終えると、ひょいっと立ち上がった敦賀さんに手を差し出された。


「もう寝るんですか?珍しいですね。って、カメラも持っていくんですか?」

「うん。おやすみの挨拶までが、一日だろう。ぐっすり眠れるように協力してくれるよね?」


それもそうよねと、差し出された手を取り、立ち上がり、促さる侭、蓮さんの後に続いた私は、再度自分の迂闊さを嘆かされることになる。


「つつつつつつるがさん!?一体何をしていらっしゃるんでやがりましょうか!?」


そうよ!おやすみの挨拶でこの人が済むわけないじゃないの!


「蓮だよ、キョーコ。見ての通りだよ?わかるよね?」

「ワタクシメニハサッパリワカリマセンデス!」


横になった私に、またがりカメラを構え、にこりと爽やかなその笑顔は、悪魔の微笑だ。


「考えても見てよ。二週間だよ。二週間。俺がそんなにも長い間我慢できると思う?」

「勿論であります!大丈夫!我慢できますよ!」


だらだらと背中に嫌な汗をかきながら、即答する。


「キョーコ。嘘はダメだよ。本当に?本当にそう思うの?」

「ほ・・・本当ですよ?」


からからと喉は干からびたように引き攣る。それでもこくこくと必死に頷いた。


「ほ・ん・と・う・に?二週間も放置されたら仕事放り出してキョーコのところ行っちゃうかも、とか、電話でアンナ事やソンナ事をしたがるとか絶対に思わない?」


・・・ありえる。って違ううううううう!ぶんぶん首を振って恐ろしい考えを振り払った。


「さあ、キョーコ。・・・・・って言って?何でも言ってくれるんだよね?キョーコは、絶対言った事は破らないよね?」


耳元で囁かれた言葉に、くらりと眩暈がした。なんであんなことを言ってしまったのか!
言質をとられた私に残された道は一つ。


「・・・・・・キモチイイコトシテ?」


敦賀さんの誕生日はまだまだ終わらない。