イケメン王宮9周年おめでとうございます!!
と突然ここに戻ってきましたがwww
かなりの放置を経て久し振りにブログを書いております。すっかり入力の仕方を忘れてます
ひっさしぶりにお話が降りてきたのでショートストーリーですが、今の私に出来る最大のお祝いです。語彙力、文章力がだいぶ酷いですが・・・温かい目で読んで頂けたら幸いです。
元ネタは先週、半年ぶりに会った推しのトークイベントの中の企画で「ツンデレ」を演じた推しをヒントにアランで書いてみました
久し振りにアランを書いたけどアランになってるかな・・・
お楽しみ頂けたら光栄です。
「大切な人」
すっかり秋めいた青空を仰ぎながらアリサは大きな溜め息をついていた。
数日後に迫っているウィスタリアの建国記念日パーティーに向けて城内は慌ただしく人々が動いている。
パーティーには近隣諸国の王族を招く予定になっているのだがその事でアリサは憂鬱になっていた。
(またあの方もいらっしゃるよね・・・苦手なんだよな)
あの方とは、数年前の建国記念パーティーで招いたとある国の国王陛下の息子、いずれは国王となる王子である。ダンスパーティーで相手をして欲しいと声を掛けられ相手をしたのだがその後も執拗に迫られ、毎年護衛のアランに間を取り持ってもらい何とか事無きを得ているのだが毎年のようにアランの手を煩わせてしまう事にも申し訳なさを感じていた。
アリサは深い溜め息をつきながら噴水の水面を指でなぞりパシャパシャと音を立てて自分の姿をグシャグシャにした。
そんなアリサの姿を遠目で見ていたアランはアリサに声をかける事もせず踵を返して城内へと戻った。
(またかあいつが来るのか・・・)
アリサの憂鬱そうな表情を見て全てを察したアランは自分の不甲斐なさに苛立ち拳を握り廊下の壁に打ち付けた。恋人とはいえ公の場での振舞いは出来ない。あくまで護衛として立たなくてはいけないのだ。
「そんな怒り任せで拳をぶつけたら穴が開くよ」
その声はこんな時に一番会いたくない人の声だった。
「あんたに関係ねーだろ・・・」
アランは廊下の先にいるレオを見る事無く背を向ける。
「俺もさすがにあの王子様の毎年の振舞いには呆れてるんだよ」
「へえ・・・。珍しく意見が一致してるな」
アランはそこでようやくレオに振り返るとレオはニヤリと口角を上げた。
「俺もフォローするよ」
「あんたの指図は受けるつもりはねーから・・・」
それだけを言い残してアランはマントを翻して元来た廊下を歩いて行った。
建国記念パーティー当日。
近隣諸国の王族が集まる中に例の王子も国王陛下の付き添いという形でパーティーに参列していた。
アリサが一通り挨拶を済ませるとそれを見計らったように王子がダンスの相手を申し込みにアリサに近づいてきた。アリサは引きつった笑顔でこれから身に降りかかる事を分かっていながらも申し出を断る事もせずに王子に手を引かれてダンスの輪に加わった。
(全く、あいつもあいつだよな・・・)
やれやれとアリサに呆れながらもアリサから目を離す訳にはいかない。
演奏が終わるとアリサは王子に一礼をし、足早にその場を立ち去ろうとするとガシっと手首を掴まれた。
「アリサ様、やはりお気持ちは変わらないですか?」
「あの・・・。ごめんなさい」
「想われてる方でもいらっしゃるのですか?それとももう・・・」
「ごめんなさい。その事もお話出来ないのです」
「では私にもチャンスを下さいませんか?もうアリサ様が恋しくて私は胸が苦しいのです」
毎年恒例と言っても過言ではないこの王子との堂々巡りのやり取りが始まってしまうともうこの場からは自力では逃れられない。
(また始まったか・・・)
アリサが王子に手を取られ困り果てた表情でその場から離れられなくなっている状況に変わったのを見据えてアランが動こうとした時、誰かに肩を掴まれた。振り向くとレオだった。
「王子様には少しきついお仕置きが必要だね」
そう呟く言葉とは裏腹に肩を掴んでいるレオの手には力が籠っている。
「だからあんたの指図は受けねえよ・・・」
そう言いながら二人は怪しい笑みを浮かべる。
アランはマントを靡かせて無愛想に早歩きでアリサの元へ一直線に歩み寄る。
「あの、とりあえず手を離して頂けませんでしょうか?」
アリサの手首は掴まれた痕がくっきり残り赤みを帯びている。アリサは手首に走る痛みに顔を歪ませていた。その時だった。目の前にいたはずの王子が伸びてきた誰かの手によって突き飛ばされ目の前から消えたのだ。
アリサはびっくりして目を丸くすると隣にアランが立っていた。しかし今まで見た事のないような冷酷な目で床に座り込んでいる王子を一瞬見下ろした後アリサの肩を抱き寄せる。
「行くぞ」
「え?ちょっ・・・」
アリサと共にその場を去ろうとすると背後から裏返った声で王子が叫んだ。
「お、おい!お前。だ、誰にこんな事したのか分かってるのかっ?」
アランは鬱陶しそうな表情で振り返り小さく息を吐き出す。
「私はプリンセスの危機を感じ任務を遂行したまでです」
それだけを言い放ちアリサとその場を離れて歩き始めると、後から王子が追いかけてきてアランの肩を力いっぱい掴んで引き止めた。
「おい!!待てよ!!!」
するとアランは王子の胸ぐらを掴み耳元で小さく囁いた。
「お手を離して頂けないでしょうか。次期国王の私に何かご用でも?」
目を丸くした王子は力が抜けたかの様にアランの肩からすっと手を離してその場に立ち尽くしていた。
アランがその場を引き返したのと同時にレオが王子の前に歩み寄り一礼し、王子の乱れた胸元を整える。
「一介の騎士が大変失礼致しました。お話がございますので少し宜しいでしょうか?」
(後は俺が回収しとくよ、アラン・・・)
レオと共に王子もこの場を後にして行った・・・。
「ちょっ・・・アランってば!!」
アランに半ば強引に肩を抱かれたまま広間を後にしたアリサは廊下の真ん中で立ち止まる。
すると何も言わずにアランがふわりとアリサを抱きしめた。
「アラン・・・?」
「痛い思いをさせてごめん。怖かったよな・・・」
そう言ってアリサの耳元で切なそうな声でアランは囁いた。
「アランのせいじゃない。私がもっとちゃんとしていたら・・・」
「俺はお前を守る為に側にいるんだから、もっとちゃんと頼れよ」
アランが優しくアリサの頭を撫でるとアリサは小さく頷き、ようやく気持ちが落ち着いたのかアリサの肩が震えていた。
「アリサ・・・」
顔を覗き込もうとした時、先程まで掴まれていた手首が赤くなっている事に気付いたアランは顔を覆っていたアリサの手を取って手首に優しく触れる。
「赤くなってるな・・・。冷やしてやるから」
「うん・・・ありがとう」
窓から差し込む月明かりに照らされた二つの影はやがて一つとなり廊下に映し出されていた。
~END~
大変お粗末さまでしたwwwwwww
「ツンデレ?」って思われる方いらっしゃいますよね??それも間違って無いと思います(笑)
そこまでの「デレ」ではないかな・・・。
いや、推しが演じた時のポイントは相手に歩み寄る時の歩き方だったそうで
そのイベントの企画とは「好きな人が絡まれていた時にどうやって助けるか」と言う企画で推しは「ツンデレ」キャラだったら・・・という設定で演じる企画でそこからヒントを貰いました
あ、推しとは・・・・。以前と変わらない「彼です」名前出してたかな私??
そんな感じで久し振りに妄想が浮かんで来たので今回書いてみました。
また少しずつ書けるようになれるといいな
ここまでお付き合い頂きありがとうございました!!
改めて9周年おめでとうございます!!今はだいぶ遠ざかってしまったけれど王宮は今の私にとっての原点です。ブログやTwitterを通じて姫さま方と仲良くなれたのは王宮のおかげ
これからもひっそりと応援しています!!