[創作 アラン] 愛しい人・・・ | てんじゅのひとりごと

てんじゅのひとりごと

主にイケメン王宮の呟き、自身の創作のブログになります。私自身、妄想好きなので創作は暴走するかもしれませんが、そのあたりは温かい目で見て頂けると光栄です。最近はイケミュをきっかけにRush×300の結城伽寿也君にもハマっていますwww

先日の台風の後、空を眺めていたら降りてきたお話です。

本編からは外れますので、イメージを壊したくない等々ありましたらスルーでお願い致します。


プリンセスはアリサです。






アリサは一人部屋から夜空を眺めていた。雲が形を変えながら次々と流れ、月も姿を現した。

晴れている夜空とは対照的に地上はまだ嵐の名残から木々が揺れ、ゴーっと風の音を響かせている。

今日はスーパームーン。いつもより月が大きく見えるらしい。その為か今夜はやけに明るい夜だった。

夜空を見るのが好きなアリサは、雲に見え隠れする月を見ながら

アランを想う・・・。


アリサ 「アラン大丈夫かな・・・」


アリサは溜息混じりに漏らした。

アランは一週間ほど国境警備の為、部下を連れて城を留守にしていた。

本来なら今夜には城に帰還する予定だったが、昨夜の嵐で足止めされ帰還がずれるとジルから聞いたのだった。


アリサはアランの無事を信じているがどうも落ち着かない。かと言って何処までアラン達が戻ってきているかも分からず動く事も出来ない。アリサは居場所が分かるなら、今すぐにでもアランの元に向かいたかった。


アリサ 「・・・アラン。どうか無事に帰って来て・・・」


アリサは胸の前で手を握り締めガラス越しに月を眺めながら、もどかしい気持ちでいっぱいだった。


~~その頃~~


アラン率いる騎士団一行は昨夜からの嵐で予定より遅れて城まであと少しの所にある森まで戻って来ていた。


アラン 「予定より遅れてはいるが明日には城に帰還できる。

      今日は十分体を休めるように・・・」

騎士達 「はいっ!」


そう言って部隊を解散させ、騎士達はそれぞれの時間に浸る。

部下達を解散させた後、アランは一人森へと入って行く。

昨夜の雨で道はぬかるみ、歩く度にベチャベチャと音を立てる。

ぬかるんだ道を抜けると湖に出た。


目の前に広がる湖は増水し普段の穏やかな景色とはまた違う姿をしていた。

アランはその場に立ち尽くし夜空を見上げる。

昨日の嵐が嘘のように風は穏やかで静まり返り、空には雲一つなく月だけが輝いている。


(今日はずいぶん明るい夜だな。そう言えば・・・)


警備に出発する前日にアリサが言っていた事を思い出す。


アリサ 「アランが帰還する日の夜、スーパームーンって言って

      いつもより大きく月が見えるんだって。一緒に見れるかな?」


頬を綻ばせながら話していたアリサを思い出し、アランの胸はきゅっと締め付けられる。

(約束守れなかったな。あいつの事だから心配してんだろうな・・・。)

そんな事を思いながら月に視線を移す。


アリサもこの月を城で見ているのだろうか・・・。


そう考えるだけでアランの胸は不思議と温かくなる。

(離れていても月を見れば繋がっている気がする・・・でも・・・)

そう思ったらだんだんとアリサへの想いが募ってきてしまい、そんな自分にアランは呆れたような笑みを浮かべる。


(・・・っ。どれだけ俺はあいつに重症なんだよ・・・)

息をつき目を伏せてその場に佇む。


何とか気持ちを抑え込もうとしているアランを月明かりが照らしていた。


~END~



辛い時誰がそばにいてくれて

誰の肩で涙を流した?

喜びは誰と分け合って 誰と手を取り合ってきたの?

思い出しているよ


ふたり離れて過ごした夜は 月が遠くで泣いていたよ

ふたり離れて過ごした夜は 月が遠くで泣いてた


本当の強さは誰が教えてくれて

優しさは誰が伝えててくれた?

誰がいたから歩こうとして 誰に髪を撫でて欲しかった?

誰が諦めないでいてくれた 忘れないよずっと・・・