2023年01月21日(土)
タワーレコード 新宿店
坂本龍一
NEW ALBUM
『 12 』
発売記念POP UP SHOP
“ Space Sakamoto Shinjuku ”
宣伝POP &
リリース記念特設展示
フォトリポート / 中編
〜『 12 』にまつわる
楽器、制作現場から〜
◇ Prophet-5 1978 年に
シーケンシャル・サーキット社
から発表された伝説の名機
『 Prophet-5 』。
YMO 〜 現在まで活動以来
ずっと愛用する
アナログ・シンセサイザー。
大貫妙子さんの
『 私が好きな坂本龍一10選 』
のコメント...
『80年代の頃
スタジオでの坂本さんでいつも
思い出すのは、シンセサイザーの
つまみを握って指を動かしている姿。
動かしているというより 触っている
だけに見える が正しい。音色を
決めるのはあまりに微妙な作業。
顔を下に向けたまま 耳だけで
呼吸しているような姿。声も
かけられない。ふと、顔を覗く
と涙を流している
「 涙がとまんない・・・ 」
と言うのだ。もちろん悲しいわけ
ではない 私たちには聴こえない
高域の音に反応しているのだった。
『 犬の耳を持っている!』
と、驚嘆したのを思い出す。
それが聴いた時にすぐ 坂本さん
だ とわかる音色の秘密なのです。』
2021年3月初旬 -----
大きな手術をして長い入院の末、
新しい仮住まいの家に
『 帰って 』きた。
少し体が回復してきた3月末
のこと、ふとシンセサイザーに
手を触れてみた。何を作ろう
などという意識はなく、ただ
『 音 』を浴びたかった。
それによって体と心のダメージが
少し癒される気がしたのだ。
それまでは音を出すどころか
音楽を聴く体力もなかったが、
その日以降、折々に、
何とはなしにシンセサイザーや
ピアノの鍵盤に触れ、日記を書く
ようにスケッチを録音していった。
そこから気に入った
12スケッチを選び
アルバムとしてみた。
何も施さず、あえて生のまま
提示してみる。今後も体力が
尽きるまで、このような
『 日記 』を続けていくだろう。
坂本龍一
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