上映時間7時間18分の
「 サタンタンゴ 」 56歳で
映画監督からの引退を表明
した最後の作品 「 ニーチェの馬 」
などで知られるハンガリーの
巨匠 タル・ベーラ監督の
日本初公開となる初期3作品
4Kデジタル・レストア版が
2022年01月29日から
シアター・イメージフォーラム
ほかにて一挙上映
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「ダムネーション 天罰」
「 サタンタンゴ 」 原作者であり
本作以降すべての作品で共同
作業を行う作家クラスナホルカイ・
ラースローがはじめて脚本を
手がけた。さらに 「 秋の暦 」
から音楽を手がけるヴィーグ・
ミハーイが本作にも携わり
” タル・ベーラ スタイル ” が
確立された記念碑的作品。
罪に絡めとられていく人々の姿を
『 映画史上最も素晴らしい
モノクロームショット 』
( Village Voice ) で捉えている。
『 逃げ道は 常にある
どんなに厳しい状況でも
必ずチャンスはある
・・・だがお前は
絶体絶命だ (苦笑)。 』
『 ダンスは、腰と方が
連動して調和を生み出す
ダンスは 体が発する優しい言葉
地上の束縛から解き放ってくれる。 』
長回しの美学...
渋さが増すばかりの雨シーン...
アコーディオンの音色が
知ることのない過去を
感じさせてくれる...
登場人物の生きてきた
人生という重さと共に...〆
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「ファミリー・ネスト」
タル・ベーラが わずか
22歳で手がけ発表した
長編デビュー作。
ハンガリー批評家賞の
新人監督賞、マンハイム
国際映画祭 グランプリ獲得!
『 なんとかなる
きっと何とかなる
君が望むなら 何とかする。 』
今でいうところの
モキュメントタッチ
素晴らしき才能を実感〆
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「 アウトサイダー 」
ブダペストの映画芸術
アカデミーに在籍中に
製作された長編2作目。
『 永遠に向けて旅立つ彼に
花を添えて別れを告げます。
彼の墓に捧げられた花々は
やがてしおれ この若者に
二度と春と夏が訪れないこと
を我々に思い知らせるでしょう。
彼の人生の秋に
幸せな思い出が加わる
ことはない。主のみもとに
旅立った者に どうか
お教え下さい。
早過ぎる死は
未来の苦しみと悲しみから
解き放つ為の救いだという事を。
もし彼が地上に残ったら
人生の嵐に直面し様々な
不安と災いに見舞われたでしょう。
主よ あなたは
彼を危険から守るために
若過ぎる彼をお許しに
お召しになりました。
人生は短い。
あなたが与えて下さった
時間の中で 我々は 豊かな
実を結ぶべく努力します。 』
少々長いですが
印象的なセリフ、これは
聖書の一文なんでしょうかね...。
『 考えるだけじゃ
何も解決しない・・・ 』
なぜか哀愁漂う
曲たちが 聞いたことある
曲ばかりで 懐かしさと
変にリンクするのでした。
『 あれこれ考えても仕方ない
妙だから 幸せなのか
幸せだから 妙なのか・・・
時が経てば 解るだろう 』
メッセージ性の強い
セリフたちが ココロに
問いかけて来るのでした〆
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