大山阿夫利(おおやまあふり)神社の帰り道、地図で見つけた“出雲大社相模分祠(さがみぶんし)”(神奈川県秦野市)を訪ねました。
出雲大社(島根県出雲市)といえば神話の国譲りや縁結びの神さまとして広く知られますが、全国各地に分祠(ぶんし)があるそうで、こちらの相模分祠は「関東のいづもさん」と呼ばれ親しまれているそうです。
駐車場に車を停めるときから混雑していて待ち時間があり、何やら様子が違うなぁと思ったら、この日はたまたま境内で“よさこい祭り”が開催されているそうで、
鳥居の手前からもうよさこいの扮装をした人たちやそれを見に集まった人たちがごった返し、参拝はできるのかしらんとちょっと心配
。
手水舎(てみずしゃ)の周りも観覧者がいっぱいで、
ようやくたどり着いてもこの日ばかりは御手水(おちょうず)を取ることも叶いませんでした。その代わり満開の桜の花手水はきれいですね~
。
よさこい祭りは境内をいっぱいに使って土日の二日間開催され、よさこい連約60チーム、1000人以上の踊り子さんたちが参加する盛大なイベントだそうです。
拝殿への参拝はできそうなので、
ひとまずお詣りをすませます。こちらの相模分祠は1888(明治21)年、代々当地の神職を務めていた草山定胤(くさやまさだたね)翁という方が、出雲大社第80代国造(くにのみやつこ)千家尊福(せんげたかとみ)氏に請願して本社の御分霊を賜り、鎮祭されたものだそうです。
注連縄も本家のミニサイズ
。
出雲大社相模分祠の御祭神は大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)と事代主大神(ことしろぬしのおおかみ)で、その他28柱の地主の神々も合祀されているそうです。
背後では大音響のよさこいが続き、はちきれんばかりのエネルギーがこちらにまで伝わってきます
。
かけ替えられた注連縄を見てから、
境内の散策に出ます。鳥居の奥の立派な社殿は
“祖霊社(それいしゃ)”で、先祖供養が行われるところです。こちらの御祭神も大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)のようです。
祖霊社の脇から本殿を見に行きます。手前に張り出しているのは拝殿と本殿をつなぐ幣殿(へいでん)で、“翼幣殿”と呼ばれる横長の珍しいつくりです。
こちらが本殿。ここまで来ると境内の喧騒が嘘のように静かです。
祖霊社の近くにいくつか銅像の並ぶ一画があり、
顕彰碑の裏手から人のいないところを探して歩いていたら、森の中に「秦野(はだの)の名水」と書かれた水源とお社がありました。このときは境内図が手元になくわかりませんでしたが、後で見るとここは“千年乃杜(もり)”というエリアで、
その中にある“龍蛇神(りゅうじゃしん)の社”でした。龍蛇神は水や雨、豊穣を司る神で、旧暦10月に出雲大社にお集まりになる八百万(やおよろず)の神々が稲佐の浜に上陸されたとき、先導を務める神ともいわれるそうです。
こちらの湧水は地下5mから汲み上げられた天然水で、環境省が選定する“全国名水百選”にも選ばれているそうです。
水源を囲んで木道が整備され、
周囲は鬱蒼とした森。
境内はすぐそこですが、森の中から見るとまるでフィルターがかかったように遠く感じられます。
わたしたちは反対側から入ってしまいましたが、境内からの入り口はこちらのようです。
石の門から千年乃杜をのぞくとこんな感じ。
藤棚の下では十二支の石像が集まって円陣を組んでいましたよ。
こちらは少し離れたところにある境内社の“八坂(やさか)神社”と
“御嶽(みたけ)神社”。この日はどちらもよさこい参加の皆さんの待機所兼荷物置き場兼休憩所になっていて、人混みをかき分けて(笑)何とか参拝
。
なんと正面には大きな獅子頭がこちらを見ています
。手前の拝殿は1976(昭和51)年に改修されたものですが、奥の本殿は慶長年間に徳川家康の命により改修されたときのままだそうです。
御嶽神社の近くには樹齢千年と500年を誇る御神木の大欅(おおけやき)が二本そびえています。その昔この欅の腰には大きなこぶがあり、日照り続きのときにそのこぶを引っ張ると、先ほど訪れた大山阿夫利(おおやまあふり)神社から恵みの雨が降るという言い伝えがあるそうです。神々のみごとな連携プレーですね
。
道路に面した御嶽神社の鳥居です。ここに境内案内図がありました。
賑やかすぎる境内に最初は面食らいましたが、そもそも日本の神々は鳴り物がお好きで、祭りや神事に笛や太鼓は欠かせないのですから、神前でのよさこいもきっと満面の笑みで受け止めておられるのではないかと思います。そう思えばこの日のご縁もまた格別に思えてきます![]()
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出雲大社相模分祠の御朱印です。御本社の出雲大社参拝記は「師走山陰の旅①~出雲大社へ年末詣で 」でご紹介しています。
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