卒論 〜戦略的企業情報開示〜 | 斜にかまえるには… 「MBA投資家社長の人生上質化計画」

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もう遠い昔のことのようですが、
せっかく修論について書いたので、
卒論についても
書いておきたいと思います。

大学の学部は経済学部だったものの、
企業を「点」として捉える
ミクロ・マクロ経済学はピンと来ず、
ゼミは経営学ゼミに入っていました。

卒論のテーマは、
「企業価値向上に向けた
戦略的企業情報開示」。

キーワードは、
「戦略的」と「企業情報開示」。

いわゆるIRの領域がテーマ。

ゼミでは、環境経営など、
企業が社会に貢献することで、
業績などにもプラスの効果があり、
企業価値向上につながる
…といった趣旨のことを
様々な角度から検証。

卒論においても、基本スタンスとして、
「積極的に企業情報開示を行うことが、
企業価値向上にも資する」
という立場で論を進めました。

研究材料としたのは、
ハーバードビジネススクールの
名誉教授である
ロバート・エクレス氏の著書、
"Value Reporting"。

情報を出すこと 、にも
書きましたが、
情報は出せば出すほど、
逆に情報が入ってくることに
つながるもの。

それは企業情報の開示にも当てはまり、
積極的に企業情報を開示することで、
投資家やアナリストなどの外部の人々から
有益な情報を得ることができる。

また、株価に関して、
経営者の大半は自社の株価が適正値よりも
低くなっていると考えている。

ところが、そういった企業においては、
企業情報の開示が十分でない
ケースが多い。

経営者と投資家では、
企業に対する情報量に圧倒的な差があり、
情報の非対称性がある。

株価が現状よりも高くあるのが
適正であると考えられる根拠となる
企業情報をきちんと開示していれば、
経営者と投資家の情報の非対称性は和らぎ
株価も「適正水準」に近づくはず。

ここでも、「情報を出すこと」が、
望ましい結果につながることに。

また、社内に対しても
情報開示の効果はあり、
最終的な財務諸表に載る
結果指標だけではなく、
その先行指標となる数値を管理し、
開示していくことで、
社内における目標達成や
改革の実現をサポートすることができる。

ここで、外部に公表することは、
社内に対するプレッシャー効果に
つながります。

外部に数値を公開することをテコに、
社内の改革を促す。

積極的な情報開示には、
そうした社内に対する
メッセージング効果も
期待できます。

情報を隠すのではなく、
戦略的に開示していくこと、
それが適正株価や企業価値向上の実現に
つながります。

戦略的に情報を出していくこと。
これ、日常生活でも有効です。

情報を隠すのではなく、
むしろ戦略的に開示していくことで、
情報の入手、改革の推進につなげていく。

戦略的企業情報開示、戦略的情報開示。

情報を出すことから、新たな一手を
考えてみるのもいいのでは?

日々の閉塞感の打破に向けて、
参考になればと思います。

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