十面相

最初の私はおとなしい娘
恋に敗れて感情を閉ざすの
新しい人格作り上げ
私たちの感情は入れ替わる

あああああああ・・・

3、受け入れたくない記憶を
4、別の人格とみなし
5、他人事のように振る舞い
6、そうやって自分を守った
7、記憶の共有はされない
8、互いの存在も知らない
9、時が流れ流れ今は
10人の人格が此処に居た

私の中の住人が 同じ男に恋をした
みなみんな報われぬまま 男の答えは
「君の中の一人だけを愛しましょう」
心臓が高鳴る 私たちの
早まる鼓動を 押さえつけて

君がまるで別人のように
なって僕の元へ訪れる
そのたびに胸が締め付けられる
と同時に惹かれていった

でもね、君には言わねばならない
他の君にも もう伝えたが
僕は一人の人しか愛せない
人格は一つしか選べない

私は多重人格?
微笑んでいるのは何故?

私の中の十人は みなみんなもう気が付いていた
自分の生まれた理由とは何か
1つの愛を手にする事が役目なら
もう終わってしまったね
さあ最後に みんなで笑いましょ
さよなら おかえり
私は元の一人よ


ワールドエンド・ダンスホール

冗談混じりの境界線上
階段のそのまた向こう
全然良いこともないし、ねえ
その手を引いてみようか?

散々躓いたダンスを、
そう、祭壇の上で踊るの?
呆然に目が眩んじゃうから
どうでしょう、一緒にここで!

甲高い声が部屋を埋めるよ
最低な意味を渦巻いて
当然、良いこともないし
さあ、思い切り吐き出そうか

「短い言葉で繋がる意味を
 顔も合わせずに毛嫌う理由(わけ)を
 さがしても
 さがしても
 見つからないけど

 はにかみながら怒ったって
 目を伏せながら笑ったって
 そんなの、どうせ、つまらないわ!」

ホップ・ステップで踊ろうか
世界の隅っこでワン・ツー
ちょっとクラッとしそうになる終末感を楽しんで

パッとフラッと消えちゃいそな
次の瞬間を残そうか
くるくるくるくるり 回る世界に酔う

傍観者だけの空間。
レースを最終電車に乗り込んで、
「全然良いこともないし、ねえ、この手を引いてみようか?」

なんだかいつもと違う。
運命のいたずらを信じてみる。
散々躓いたダンスを、
そう、思い切り馬鹿にしようか

「つまらん動き繰り返す意味を
 音に合わせて足を踏む理由(わけ)を
 さがしても
 さがしても
 見つからないから

 悲しいときに踊りたいの
 泣きたいときに笑いたいの」

そんなわがまま疲れちゃうわ!

ポップにセンスを歌おうか
世界、俯いちゃう前に
キュッとしちゃった心の音をどうぞ。
まだまだ忘れないわ。

なんて綺麗な眺めなんでしょうか!
ここから見える風景
きっと何一つ変わらないから、
枯れた地面を這うの。

ホップ・ステップで踊ろうか
世界の隅っこでワン・ツー
ちょっとクラッとしそうになる終末感を楽しんで

パッとフラッと消えちゃいそな
次の瞬間を残そうか

さよなら、お元気で。

終わる世界に言う―――


バビロン

空中繁華街の雑踏 国境はパステル固め
フラッタ振動 原動力 耽美論
合法ワンダランダ 乱用
シスターの祈りもドラッグに
札束に賭ける笑い声

群れを成した捨て犬の 凱旋パレード
吠え散らす声 観衆の手
嘘まみれ 騙し合い
損得感情 森羅万象
狙った心臓 ゴム鉄砲

世界を語るハリボテギャングスタに
連番 並んだ ギャンブル賭博
真っ平らなこの街で育って
当たり前を捨てた

住宅の要塞 造船所 浮遊船の墜落跡
娯楽民族 公用語も混同
遠心分離メリィゴーラン 
観覧車は神社の片隅
荒廃市場 去ったスラム貧民

酔ってラヴィダヴィ 散々な音像
中指立てた少女は誰?
「待って、ハニー、ダーリン!」
凡庸な歓迎に呆れた

喝采なくした日雇いムービースターに
売ったプライド 感情トリップ
電線生やした鉄塔見上げ
路地裏で踊る

流れ流れる人の海
腹這いでねだるお面屋
鐘の音で泣き止む赤子
その手に抱かれた憂いを

ラララ 浅いキミの歌

熱帯夜に泣く雑居ビルロックスターに
戦前の怠惰 三度目の心中
兵隊の列 浮世に笑って
天狗の面 外してよ

世界を語るハリボテギャングスタに
連番 並んだ ギャンブル賭博
真っ暗なこの街とお別れ
ほら じゃあ また 明日。