パーソナルコーチの小原若奈です

「トラウマ」。
よく耳にする言葉ですが、
あなたは「トラウマ」お持ちでしょうか?
私たちは、自分自身を守るために
トラウマになるような事が起こった時、
トラウマと感じるような感情や出来事を
無意識の中に押し込むクセがあります

それが、一切表に出てこずに
忘れ去ってしまえば問題ないのかもしれません。
けれども厄介なことに、
この押し込んだトラウマは
何かの拍子にポコッと意識下に出てきて酷く落ち込んだり、
なんだかよくわからないことでモヤモヤしたりと
悪影響を及ぼすこともしばしばあるのです

例を見ていきましょう

小さい頃、ご両親がお仕事で忙しく、
妹の面倒をいつも見なければならなかったAさん

「私はお姉さんだから、しっかりしなきゃ・・・」
ある時、妹がコップに入っているジュースをこぼしてしまいました。
『あっ、しまった・・・!』
Aさんがそう思ったと同時にお母さんが言います。
「あっ!ちゃんと見ててって言ったでしょ


ジュースをこぼしてしまったこと、それは小さなことです。
お母さんはこの時、たまたま忙しく
イライラしていたのかもしれませんが、
このお母さんの態度が、酷く心を傷つけてしまいました。
『どうして私が怒られるの

『いつもはちゃんと見てるのに

この出来事は、些細なことかもしれません。
けれども小さなAさんにとっては、
心を深く傷つける出来事だったのです

するとAさんは、この出来事を無意識下に押し込みます。
意識下に置いておくととっても悲しく、
正面から見つめたくないからです

そんな出来事があったことも忘れ…
Aさんはすくすくと育ち、ある会社に就職をしました。
後輩も入り、チームを背負う立場です。
あるプロジェクトで、後輩があるミスをしてしまいました。
そこで、責任者であるAさんは
上司に”軽く”指摘をされました

この時、Aさんはとんでもない怒りが湧き上がるのを感じたのです


冷静に考えてみて、状況的に自分が指摘をされることは理解できるし、
そんなに怒りを沸かすほどの理不尽な指摘ではなかったのに・・・
頭ではわかるのに、
この湧き上がってくる感情はなんだろう・・・

ここまで読んでくださった方はおわかりですね、
そう、
無意識下に押さえ込んでいたトラウマの感情が癒されておらず、
今もしっかりと残っているからなのです。
このトラウマを癒してあげる第一歩、それは・・・
『トラウマとなっていることが何であるのか』
これを自分自身真正面からきちんと認めてあげることなのです

不思議と、その原因の出来事に気づくだけでも
気持ちがフッと楽になります。
そしてその時の自分を「よしよし」と頭を撫でてあげるような気持ちで
受け止めてあげてください

きっと今までにない優しい気持ちが込みあがってきます
