🎬 盗んだのは絆でした
この映画のキャッチコピーをCMで見て、たまらなく観たくなりました。
もう随分前に見た映画ですが、ブログにするにはどうしてもネタバレになってしまう。せめて映画館での公開が終わってからにしようと思い、今になりました。
皆さんはご覧になったでしょうか❓
以下、ネタバレあります。
これは是枝監督が、既に死亡している親の年金を家族が不正に受給していたという事件を知ったことから出来た映画だとききました。報道の内側を覗いてみたい。
映画の中でも子供を虐待していた両親が、帰ってきた子供について聞く報道陣に対して、とっても紳士的に対応している場面が描かれています。普段目にする事件報道にも「嘘ばっかり」なこんな裏は存在するよなぁと考えさせられました。そのまま受け取るのは危険な気がします。
そして、万引き家族と言いながら「万引き」という犯罪そのものに焦点を当てたものではなく、親に虐待されていた子供を勝手に引き取ってきたり、血の繋がらない人間が一緒に暮らすことでの絆というものについて考えさせられる映画でした。
是枝作品は本当に役者の存在が自然です。あるシーンについて演じることの思いを聞かれた樹木希林は「そんな計算は何もしていません。そういうふうに是枝さんが撮ってくれたの。」と答えているように、他の役者も口を揃えて居心地のいい現場だと言います。
日本が見て見ぬ振りをしている現状を描きながら、とても自然に考えさせられる。
万引き家族もそんな映画でした。
最後の場面であらゆる罪で逮捕された妻役(前科のある夫に代わって全ての罪を背負います。)の安藤サクラが見せる泣きのシーンが圧巻でした。
犯罪とはいえ、全てを納得してしまうシーンでした。
この映画、ちょっとしたシーンや役で、えっこんな人も出てるの😳って思うほど色々な役者さんが出ています。
それも見どころのひとつかも。