今日のお昼過ぎ、とある方向へ向かって自転車で移動していたら、某ドラッグストアの前の歩道で”動けなくなっているらしい”様子のご老人に遭遇。
ご自身が使ってらした自転車と、ドラッグストア駐車場の防護柵にはさまれるような状態で動きが停止しておりました。
通りすがりに「おじいちゃん大丈夫?」と声をかけた相方ヒゲ氏と私。
「大丈夫」という声が返ってくるかと思いきや......
おじいちゃんの口からは弱々しい小声で
「大丈夫じゃない」
との言葉が。
えっ大丈夫じゃないって?!
そりゃ大変だ!!
と自分が乗っていた自転車をそれぞれ停車させる我々2名。
まずは防護柵と自転車の間からヒゲ氏がそのおじいちゃんを助け出し、「調子悪いの?救急車呼ぼうか?」と声がけをする私。
人間こういうときに「大丈夫じゃない」と返答するのはよほどのことなので、「苦しくないか」「めまいしてないか」「気持ち悪くないか吐き気はないか」などを質問。
吐き気はないとのことだが、しっかり話す声が出せない状態でよろよろ朦朧としている状態。
安易に救急車を呼ぶべきではないものの、どうもこれは呼んだほうがよさそうな感じがします。
「救急車呼ぼうか?呼んだほうがいい?」
と複数回質問して、どうやら呼んでほしそうな反応が返ってきたので、まずは「#7119」に電話して相談してみることに。
状況を伝えると、「(ご本人の同意があるなら)このまま119番におつなぎしますか?」とのこと。
やっぱり呼んだほうがいい状況だよねこれは、と思い、既に数回確認した「救急車呼んだほうがいい?」を念のためもう一度繰り返して本人の意思確認。
同意は取れたので119番につないでもらい、あらためて消防局員に救急車出場(しゅつじょう)依頼を。
私が電話で救急車の依頼をしている間に、ヒゲ氏は歩道脇のドラッグストアにおじいちゃんの自転車を同店の駐輪場に停めておいてもらえるように交渉。
自転車の鍵はおじいちゃんの服のポケットに入れてあげて.......等々をしている間に救急隊員到着。
(現場が最寄りの消防団から車ですぐのところで良かった...)
”通報者情報として私の電話番号”と”要搬送者(おじいちゃん)の自転車はドラッグストアの駐輪場に止めさせてもらった”ことをメモにして一応救急隊員に渡し、引き継ぎは完了。
あとは無事に搬送されて処置を受けていることを祈りますが.......。
にしても、国道沿いの歩道でお昼すぎにも関わらず、救急隊員に引き継ぐまでの間に歩行者が誰も通らない。ヒゲ氏と私が通りがからなかったらどうなってたんだろう、とちょっと怖くなりました。
車道(国道)を車は多少走って行ってはいましたが、わざわざ路肩に止めてまで様子を見にきてくれた人はどうやらいなかった様子で...。
救急車の出場依頼をするべく電話している最中にも、「パトカー通らないかな。通ってくれたら話が早いんだが」と周囲をキョロキョロと確認していたヒゲ氏。(その時にはパトカーは都合よく通過してはくれなかったわけですが...)
あの時点で見ず知らずの人にできることを自分たちなりにやったつもりではありますが......。
つつがなく処置を受けていることをただただ祈るばかりです。