とある在露邦人のYouTubeチャンネル動画で「日本の皆さんは”独立”という言葉がお好きみたいですねえ」的なご感想をつい先日聞いたのですが...
たしかに他国の「独立」という単語が話なるものに熱心に同意し、過剰に熱量を燃やし、現地事情を調べることそっちのけで「○○独立!」と連帯したがるというか、そういうSNS発信をやたらとするアカウントも確かにしょっちゅう見かけます。
往往にして、現地事情を調べることもほぼしてなさそうで、その「独立」なるものがその地で圧倒的多数派の民意なのかも確認せずに、「独立」という単語が垣間見えると熱狂するというか何というか......
いくつか調べていると、他国(基本的に英米中心の西側諸国)の過剰干渉による「分離独立派を謳う武装勢力や、ただ反政府したいだけの勢力」による活動だったりで、「別に独立は多数派民意じゃありません」という国や地域に対してさえも、当の彼ら以上に「○○独立!」と熱量がすごいのは一体何なのだろうか?と不思議に思います。
その地に在住経験があり思うところがあって、とか何か縁があって、とかその地のことを知れば知るほど......とかならまだしも、「全然知らないけど独立万歳!」とかそういう主張だったりすると、ますます不思議です。
そういう主張をされる方の中の脳内では、なぜか香港が「中国が武力侵攻して奪い取った」という世界線になってたりします。武力で奪ったのは英国で、香港は英国が租借した地域の中国返還期日に併せて割譲地域も返還する、のを話し合いで決定した上に、返還期日をちゃんと守ったわけですが...。(他にもそういう誤解事例は別の国に関してもありますが、キリがないので割愛いたします)
そういった熱狂?ぶりを見ていると、「独立」に関しては、我々日本自身が対米で自主独立...にまず勤しまないといけないと思うのですが、自分たちが(現状の表面上だけでなく)実質的にも独立...を考えずに、考えるどころかその必要性すら理解できていないor認識できてすらいないのに、他国のそれに狂奔する姿は.......
何といいますか、ただただ不思議だと感じますし、実は違和感も覚えております。
なんでそんなに「独立」という言葉が好きなのでしょうか?
独立したら独力でやってけない地域というものも世の中にはあるのに、どうもそれすら考えてないフシがあります。
「独立」という言葉を聞いただけで、急に「正義の炎」なるものが彼らの心の中で燃え上がるかのようです。
一定のシンパシーを覚える...ならまだわかるのですが、特定の国の政府を何が何でも「悪の独裁政権」と見なさないと気が済まない(実情をしっかり調べもせずに)場合を除いてもなお、「独立」という単語が漏れ聞こえてきた途端に熱狂..........という現象は......
ただただ不思議です。
どうしてそんなに好きなのでしょうか、「独立」というボキャブラリーが。
しかも、自国じゃなくて他国のそれにばかり。
まことに不思議でありまする。
( ˙ω˙ ).。o