これを書き始めている現在は2021年6月16日、水曜日の午前0時25分すぎ。
こんな深夜にも関わらず、15日から国会衆議院本会議での討議が継続されています。
大きな焦点は「土地規制法案」。
名称だけ聞くと特になんということがないように聞こえますが、内容は
「土地規制法案は外国資本が土地を買うことは防げないのに
1 任意の地区の住民の個人情報を収集しプライバシー権、財産権等を侵害する違憲立法
2 白紙委任の法案
3 立法事実がない
4 止める機関がない、運用を検証する制度もない
5. 地価が下がる可能性」
を含むもので、恣意的な「政府による全体監視」の可能性が大きく危惧されるものです。
内容に「国民にとって都合が悪いものが含まれていないのであれば、十分に時間をかけて誠実な討議を積み重ねればよい」わけですが、「何が何でも今日中に採決して通過させるんや」と言わんばかりに深夜まで延々と与党側が粘っているのは「なぜ?どうして?」としか思えません。
「野党は反論ばかり」という世論も不思議と日本ではたくさん目耳にしますが、それが野党の立場に立ったものの仕事(クリティカルシンキングを以って与党との議論を展開するべきだから)ですから当然のことです。
いまちょうど上記議題の衆議院本会議ライブ配信の音声を背後に流しながらこれを書いていますが、討議の与党答弁は時間つぶしとしか思えない内容。(まあ現首相自体もそういう党首討論をしたばかりですけど...)
詳細に触れるとあまりにもキリがなさすぎるので割愛しますが、「都合が悪いところがなければ十分な時間をかけて誠実な議論を積み重ねて採決/否決を決すれば良い」だけなので、改めて日を設定することなく延々と会議を継続しているのは、衆院通過に持ち込みたい与党側に「さっさと通してしまいたい何か」があるようにしか思えません。
今に始まったことではないので何を今更感ではあるものの、なにしろ強行採決されることが立て続けにいくつも出てきて、それぞれが「詳細を追求していくと国民にとって高リスクをはらんでいることばかり」なので信用しろと思う方が無理というものです。
そして、気にするなというのも私には無理な話。
だって私も日本国民ですから。日本人として生まれそこで生活する以上、日本の政治の影響下から逃れることはできません。
とにかく、後ろめたいことがなければ日を改めてじっくりと審議・討議してくださいとしか言えません。
なにをそんなに急ぐ必要があるのか、です。