「芸は身を助く」という言葉が昔からありますが、新型コロナウイルスもとい「SARS Cov-2(Severe acute respiratory syndrome coronavirus 2。直訳すると重度急性呼吸器症候群コロナウイルス2型)」による「Covid-19(2019新型コロナウイルスによる急性呼吸器疾患)」の感染拡大、パンデミックの継続にともない、個人的に痛感するのが「知は身を助く」もまた真なり、ということ。

感染症などの疾病関連に関しては、科学リテラシーと歴史をひもとく姿勢と、得た情報を理解して解析する言語力、が特にものを言うと思います。

 

なので、2011年の東電原発事故の時もそうでしたが、今年のCovid-19パンデミックに関しては改めて「ウイルスとは?」という科学的基礎からちょっとおさらいし、自分自身もインド生活において「ウイルス性発熱で発症即日ICU入りを経験」したことがあるので、その経験を思い出していろいろ学んだり考えたりしたわけですが......

 

「菌とウイルスは違う」と知らない人も意外といたり、呼吸器以外に脳疾患などをインフルエンザウイルスが引き起こすことも稀にあることを知らない人がいたり、ヘルペスやHIVをはじめとして「一度体内に入ったら完全消滅は原則不可能」と言うウイルスの種類もあることを知らない人が意外と多かったり、人類と感染症の戦いの歴史は長くて数多く積み重ねられているのにそれを知らなさそうだったり......

などなどをいくつも目耳にするにつけ、

 

「科学リテラシーと、「怖いと思うこと、不安だと思うこと」を正面からきちんと向き合って受け入れる、は自分自身を生き延びさせる可能性を高めるのに本当に重要なのだなあ」と何度となく痛感する次第です。

「怖いと思うこと、不安だと思うこと」を正面から見据えて、「なぜ怖いと思うのだろう?」と科学的知識や研究結果情報をもとにしっかり解析して、「自分がどう対応するのか、しないのか」を意識的に判断・選択することは、自分に降りかかってくるリスクを減らすのに貢献こそすれ、役に立たないなどと言うことはまずないので、「知は身を助く」と言う言葉を、いつでも胸に留めておいておこう、と改めて自省するばかりです。