他国の人から「日本でこれこれは売れないか?」という問い合わせを時々受け取るのだけど、相手の話の行間に感じるのが「豊かな日本にものを買ってもらいたい」という空気感。

「日本のもう凋落していってて、このままでは回復の見込みが期待できない、という前提」感がないらしく、どうしてもこちらの思うことと噛み合わないのです。

 

もちろん、「日本はお金持ち!日本人はみんなお金持ち!」と信じ込んでる人ばかりではなくて、「ここ20〜30年間は決して裕福とは言いがたくなってるよね」と理解を持ってる人もいますけど、可処分所得が一部東南アジア国民の平均より下になっていて、2005年過ぎから私自身が内心密かに予測していたスタグフレーションが深刻に進行し続けているのは、ずっと日本に住んでたりしょっちゅうしょっちゅう日本へ渡航してこないとなかなかわかり得ないことだと思います。

 

なので、「こう言うプランはどうかな?」と提案を持ちかけられたりしても、「うーん、それだと「高いから買えない」と思う人が多そう」「全部日本語表記じゃないとダメなので売り上げがより見込めない」「日本語サポート設定したら、モンスタークレームで時間もリソースも過剰に疲弊して利益で補填できない」などなど、そういう流れがどうしても脳裏に浮かんでしまうのですね...ヒゲ氏も私も。

実際、一部の他国メーカー側から「発注数は少なくて大した金額も払っていないのに、クレームだけは天下一品。だから発注いただかなくて結構です」と日本は言われてる面もあるので......

 

なんと言うか...うーんと...

「日本だから売れると思ったら大間違い」

なのです。

「インドは人口多いから売れるだろ」とか

「○○国は日本のこれがないから売れるだろ」とか

短絡的な発想が通用しないのと同じで...

 

まあ、「お互いの経済状況をしっかり的確に理解できてる国同士」がそうそうあるわけでもないので、上記のギャップは当然といえば当然発生するものなのですが...

 

不況になって久しいのに、過去のイメージ引きずってますねえ日本.....

と思う部分は個人的にあったりします。

あくまでも「個人的に」思うだけですけどね。