さて、5年半の南インド生活で、心身ともに変化があった私ですが、その変化の中の一つが「髪質の変化」。
インドに行く前の私の髪は、毛髪量がとっても多くて存在感のある太さの髪の毛で、若い時分にはおさげを作ると「小学校の体育館で見たことがあるロープ」と言っても過言ではないくらい、「ザ・毛髪」と言った感じの状態でした。
それが南インドでの生活で「頭髪のコシが弱くなったり、洗っても髪の毛の感触が今ひとつ」と変化したわけですが、考えられる要因はおそらく下記のようになると思います。
1. 日本は軟水だけど、日本以外では硬水の国が少なくない
2. 我が家の場合、鶏肉は食べたりするものの、全体的に野菜中心の生活を強いられがちなこと
3. 前項に準じ、日本人が思う「良質なタンパク源」が全体的に少ない
4. キッチン以外の手洗い場やシャワーの水源が井戸水であることが多い。しかも日本と違って「澄んでない井戸水」
これらは我が家の実体験から来ているものなので、住んでいる地方や生活水準・条件などによって違いがいささかあるかもしれないのですが、一応我が家の経験から考えると、上記が要因の可能性大、くらいの認識で捉えていただければと思います。
で。
「1. 日本は軟水だけど、日本以外では硬水の国が少なくない」については、日印間に限らず割と頻繁に「日本から他国へ出かけたら洗髪後ゴワゴワになった」「他国から日本へ来たら、自国では洗髪後いつも爆発してるヘアスタイルが、日本滞在中だけスタイリングしやすかった」という体験談を目耳にしたことが多数あるので、何かしらの相関関係があるとみて、まぁ間違いはないのかと思います。
「2. 我が家の場合、鶏肉は食べたりするものの、全体的に野菜中心の生活を強いられがちなこと」は、牛肉豚肉食はあまり一般的ではない現地の状況も手伝って、否応なしに適応しなければならないことの一つでしょう。スポーツのナショナルチーム訓練合宿施設(国営もしくは公営)での私の経験でも食事は毎日同じベジタリアンメニューばかりで動物性タンパク質は一切なし。野菜もローカルマーケットに行くと、日本や中国のそれとは違って扱っている種類が限られているので、インディアンフードに一切興味がない状態で長居すると、「んが〜中華料理食いてー」とぼやく羽目になるのです。
野菜中心でヘルシーそうに思えますが、なかなかどうして「そこんとこちょっぴりだけ微妙」な気は、個人的にします。
そりゃまぁ、野菜中心は悪くはありませんが、生食できる野菜もないっちゃないようなものですから、野菜で酵素は摂取できず、その部分はフルーツに頼るしかないのが現実、ではないでしょうか。
「3. 前項に準じ、日本人が思う「良質なタンパク源」が全体的に少ない」については、結構重要なポイントかなぁと思っています。
だって、我々の人体構成にはタンパク質とアミノ酸は必須ですからね。髪の毛にもタンパク質が重要ですもの。
(白内障がインドで発症した身としては、当然眼球パーツもタンパク質なのに食事で補完するのが難しい、というのは切実な問題でした)
「4. キッチン以外の手洗い場やシャワーの水源が井戸水であることが多い。しかも日本と違って「澄んでない井戸水」
」に関しては、雨季に雨に濡れたまま屋外から帰宅して、シャワーしてる時にふと「これ(シャワーしてること)って意味あんのか?」と思ったことがあります。
雨水とまんま同じ水で洗って意味あるのか?的な(苦笑)。
それだと、雨の中にシャンプー持って出て行った方が早いんじゃね?程な(笑)。
......などとまぁ、そんなわけでコシが弱くなっていたなぁと自分では感じていた私の頭髪ですが、日本滞在が半年間を過ぎ、半年間で人体の細胞はほぼ全て入れ替わりますので、髪の毛にもふたたび変化が見られました。
そうです。
以前の「毛髪量がとっても多くて存在感のある太さの髪の毛」にほぼ戻ったという自己体感です。
お肉やお刺身でタンパク質を割と摂取しているのもありますし、洗髪も軟水で行なってますし、それらの環境因子によるものなんだろうと、この「髪質リバウンド」で改めて感じている次第です。
年齢的に毛髪量の現象やコシの無さを心配しなければいけない領域へ今後さしかかっていくはずですから、このリバウンドはありがたく享受しておくことにいたしますが。
(ちなみに、ヒゲ氏の髪質も同様の変化がありました。とりあえず被験者(おいw)2名とも共通の変化があったということですね)
インドのローカルマーケットで買う食材は、添加物や保存料が使われていないのでそれはとてもいいことなのですが、反面上記のような気になる点(主に食材バリエーションの問題。食材のケミカル汚染に関しては日本の方がおそらくは深刻でしょう)も個人的にあったりするので、物事はやはりどこに於いても一長一短なのだなぁ、と思います。
ま、とりあえずコシがなくて禿げそうな毛髪状況になってなくて良かった良かった、というところです。
今後もこの髪質を維持していけますように、とワンコの神様に祈るのでありましたとさ。