この日、Yahoo!のメールアドレスで受信している分のメールチェックをしようと思い、携帯からYahoo!モバイルにアクセスすると、トップニュースで「仮面ライダー」の文字を発見。

昨年だか一昨年だかに公開されたオリジナル映画『仮面ライダーTHE FIRST』の続編『仮面ライダーTHE NEXT』についてのニュースが紹介されている様子。
(公式サイトはコチラ→ http://www.maskedridernext.jp/ )

『仮面ライダーTHE NEXT』がPG-12指定になったことがニュースとなっていました。

「PG-12」とは、映倫(映画倫理管理委員会)が決めた映画鑑賞の際にその映画を見ることが出来る年齢制限の規定のひとつで、「12歳未満(小学生以 下)の鑑賞には不適切な表現が含まれるものには、成人保護者の同伴が適当。性・暴力・残酷・麻薬描写・ホラー映画・小学生が真似をする可能性のある映画が 審査の対象になる」というものです。

日常的に特撮ヒーローを、見てもいないのに「ジャリ番」と揶揄している人たちにとっては、「たかが子供だましのショボい作品が、何でPG-12になるような映画に作られないといけないの?」と感じるのかもしれませんが......
実際、上記のYahoo!ニュースの文面も、何となくそのようなニュアンスを感じさせる論調で書かれていましたし......


ただ、私にしてみれば個人的には、「初期の仮面ライダーというのは、もともとが怪奇アクションドラマだったから、『THE FIRST』『THE NEXT』のモチーフとなっている初期のライダー1号・2号・V3が持つ世界観を本質に沿った形で徹底的に真剣に造り込めば、そりゃPG-12になるのは 当然でしょ?」という反応です。

事実、高校時代に再放送で初めて見た1号ライダー(本放送が1971年の本当の初期のシリーズの再放送)の映像は、むかし夏になるとよくワイドショーなど で放送されていた『あなたの知らない世界』を彷彿とさせるダークかつホラーチックな造りで、「怪奇アクションドラマ」というカテゴリーだなこ りゃ.....と感じた経験があります。
(円谷プロ制作のウルトラマンシリーズも、その前身は『怪奇劇場アンバランス』や同じく怪奇ドラマ『ウルトラQ』でしたしね)

たしか1980年代前半までは、そういう作品ばかりだったのではないでしょうか。
PC作業のついででネット配信分をそれぞれエピソード1つ分だけチラッと見直した『電子戦隊デンジマン』や『宇宙刑事ギャバン』にしても、本放送当時は毎 週夢中になって見ていた覚えがありますが、最近の「規制だらけで、ヘビーさもダークさもほとんど見られない」シリーズと比較すると、当時の映像の持つ暗さ は「あれれ?こんなにダークでヘビーだったっけか?」とちょっと驚くものがあります。


そのように考えていくと、『仮面ライダーTHE NEXT』のPG-12指定は、監督の「本質を突き詰めていったらこうなってしまった」の言葉どおり、ある意味当然じゃないか、とも個人的には感じます。

「ライダー=子供向け、ジャリ番」
  ↓
「子供向けの子供だましでPG-12になるような作品を作ることがおかしい」

という論調が、『仮面ライダーTHE NEXT』に対しては特撮ヒーローをよく知らない人ほど高いのではないかと思いますが、「子供向け、ジャリ番」という思い込みでそれぞれの物語が持つ本質 的な世界観を過剰に狭めたりゆがめたりしてしまうのも、それは果たして良いのだろうか?という疑問があります。

一面的に「子供だまし」という見方で済ませるのではなく、ライダーに限らず戦隊シリーズにしても他のシリーズにしても、また特撮に限らず世に存在するすべ ての物語作品が「よりベストを目指していく」ことが大事で、実はライダーもそのような広がりのある本質を持った物語なのだと、ジャンルの世間的なカテゴラ イズにとらわれずに判断していくことが大事なのではないかな.....と感じる次第です。


ライダーだけじゃなくて、世の中のすべてのものに対して「知ってから判断する」クセをつけないと...ってことかな、と。
(なので私は常々、知らないものに関してはなるべく「知りませんごめんなさい」と白状するように心がけてはおります)

 

 

前ブログでの最終更新日  2007年08月08日 14時26分48秒

(前ブログURL:  http://plaza.rakuten.co.jp/dawuyan/diary/200707040001/  )

 

 

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