2012年1月下旬に、バンガロールの路上で初めて横倒れですやすや眠るわんこを目にして以来、路上で横倒れ犬を見るたびに心ときめかす(笑)ワタシ。
そんなワタシとヒゲ氏の事務所兼住宅に、横倒れ犬が一匹居着くことになりました。
出会いはある夜のこと。
近所のKFCから時たま持ち帰りでチキンメニューを買ってきては、食べ終わった残飯を「もったいないのと、わんこにでも喜捨して功徳を積もうと思い」お外のわんこ達にあげてたりしたのですが………
一匹だけ、残飯のKFC骨にすぐに食いつかずに、まず私の顔をじーっと見つめる仔がいたのです。
正確には、事務所兼住宅である借家の庭部分が、外の道路よりもずっと高い位置の造りになっているので、その庭に立っていた私は、路上にいたその仔=彼女を見下ろす形になっていたのですけれども……
彼女は、夢中になってKFC骨を「ありがたやありがたや」と食べているもう一匹のわんこをよそに、私の顔を見上げて、ひたすらずっと見つめています。
「いいんだよ食べても。食べなよ」
と語りかけても、それでも彼女は私の顔から目をそらさず、じーっと私を見つめます。