この日の夜は、“スポーツにおけるリスクマネジメント”をテーマにしたセミナーが行われたので、出席して聴講してきました。

2006Oct12_SportRiskManagement

『2006/05/25(木) 行ってきました。』及び『2006/07/20(木) 行ってきました。2回目。』、これらのイベントやセミナーを主催しているNPO法人によるものです。

“スポーツにおけるリスクマネジメント”といっても、「スポーツと法律」の関係をふだん考えていない方々にとってはピンと来ないと思います。
特にトラブルもなく日常的にスポーツを行うことが出来ている方には、「スポーツと法律???」と思う部分があるかもしれませんが、実は意外と留意しておかなければならない大切なことです。
この日のセミナーでは、スポーツ法務を専門にしておられる行政書士の方が講師を担当されており、興味深い実際のいろいろなケースや、「法律を意識しておくことの重要さ」をたくさん学ぶことができました。
(私自身も、行政書士資格に興味を持ったことが過去にあったので、各事例を考える上での法的発想というのは自分が考えていたものと別段差らしい差はなかったのですが。)

2006Oct12_SportRiskManagement02

で。

こういったセミナーのたぐいでは、当然終わりには「質疑応答」なるものを設けるのが、往々にして世の常でして。

当日のテーマには直接関係のないことでも良い、というので、いろいろな質問が飛び出したのですが、「意外に」というか「やはり」というか、他の参加者の皆さんの質問内容が、私にとっては割と表面的あるいは一般的なものばかりだったので、「スポーツ仲裁機構」という単語が講師の方の口から飛び出すような質疑応答をしたのは、私だけ?みたいな状況になりました(^_^;)。
アホみたいにいろんなジャンルの本を読んで知識をとりこまないと不安......というのはどうやら私だけだったようです。


んで。

得るものはなかなかあったセミナーだったと思うので、それ自体は良かったのですが......。

とても悲しく思ったことも、実はひとつありました。


それは。


あらゆるスポーツ団体や組織の「団対自治」についてです。

いろいろなスポーツ関係者の方の、さまざまな案件を取り扱われてきた経験から出た、
「日本のスポーツ組織で、まともな団体自治で倫理的に健全な組織を運営しているのは、(サッカーの)Jリーグくらいでしょうね」
といったニュアンスの講師の方の感想です。

確かにJリーグは、法律的にも倫理的にもしっかりと整備された「Jリーグ規約」なるものを公開し、頒布もしているので、そうなのかもしれません。

でも、もし本当にそういう「倫理的人道的にきっちりとしたちゃんとした組織が、日本ではJリーグくらいしか存在していない」のだとしたらとってもとっても悲しいです。
いちおう、武術「競技」という形で日本のスポーツ界の末席を汚している者としては.......。




果たして、どうなんでしょうねぇ..............?
ぐすん............(;_;)


とりあえず、デフォルトで連れて行かれた二次会では、烏龍茶片手に食事をしたのでありました。

2006Oct12_SportRiskManagement_Nijikai



前ブログでの最終更新日 2006年11月22日 04時37分32秒