この日の早朝、たまたまテレビで『生きる×2』という番組を目にしました。
番組の途中から観始めたのですが、最初に目にした場面は、初老の男性が、小学生に体操(競技体操としての「体操」です。ラジオ体操ではありません)を指導している場面。
それだけの内容なら、「へぇー」で終わってしまう部分が無きにしもあらず、なのですが、そのあと私の目はテレビの画面から離すことができなくなりました。
登場していたその初老の男性、実は63歳にして今なお「現役の体操競技アスリート」なのです。
その方の名は、若松功さん。
若松さんは、みずからの力で22年前に「いわきラビット体操クラブ」を設立し、子供達の指導に当たっているのですが、指導しながら60歳を過ぎた今も、正式な競技大会に現役選手として出場しています。
なぜ若松さんが還暦を過ぎてなお、選手として大会に出場するのか。
そこには、私が「なぜいまだに長拳で大会出てるの?」と問われて返すのと同じ“想い”がありました。
いわきラビット体操クラブのWEBサイトには、下記のような文章がありました。
ジュニア選手・中高生に「あんなに年をとってもできるんだから僕・私たちにもできる!!」!!」「自転車乗りと同じで一度覚えた技は忘れないんだ!!」と励みになるように。また、口癖のように言う「体操は生涯スポーツだ」を身をもって証明しようとしている気がする。
放送でも紹介されていた、この若松さんの“想い”は、同じような気持ちも抱いて長拳で大会に出場し続ける私の胸に深く深く突き刺さりました。
取り組んでいるジャンルこそ違えど、同じ想いの人がいる。
それも、私よりも遥かに人生の大先輩が、今この時も、その想いをまっとうするべく取り組みを続けている。
励まされ、背中を押されたような気持ちで画面を見つめていると、若松さんが競技大会で本番の試合に取り組んでいる姿が映し出されます。
思わず画面に向かってつぶやきました。
「頑張れ」と。
右脚を痛めていた若松さん、実は大会参加自体も危ぶまれた経緯があったのですが、頑張って全種目をやり遂げたのです。
一人でテレビを観てるだけなのに、何バカなことを...と思われそうですが、画面に向かって拍手をせずにいられませんでした。
そう。
数年前までは「自分のためだけ」に大会に出ていた私でしたが、いつの間にか若松さんと同じような想いに至り、「だからこそ長拳で出ること」に意味があり、長拳で出場し続けているのです。
だからこそ。
何だか、勇気をもらえたような気がしました。
いつもは、
「勇気をもらいました」
と言われる側の私。
でも、私なんかよりもずっとずっと人生の先達がひたすらに頑張り続けている姿を見て、
「世間では30代になるともうアスリートとしては終わりだ、と考えられがちだが、30代なんてまだまだヒヨッコじゃないか」
と痛感させられたのです。
現時点での最新の運動生理学分野での研究結果で、「筋力などがいよいよ衰えを見せ始めるのは50代に入ってからで、30代で急な衰えを感じるのは実は喫煙飲酒などの生活習慣によるものが最大の原因」ということを前から知ってはいましたが、信念を持って続ければ、それを覆すこともできたりするのだなぁ、と。
それと同時に、「60歳以上の部」がちゃんとある体操競技がうらやましくもなりました。
長拳にも「マスターズの部」があるべきだ、とつねづね思っている私ですが、若松さんの姿を見て、「やっぱりマスターズ長拳もあった方が良い!」という思いを新たにした次第です。
なぜなら、若松さんだけじゃないのです。60歳を超えた現役体操アスリートは。
若松さんを含めて、4名の方がいらっしゃるんですよ。
30代なんて、ほんと、ヒヨッコですよ、ヒヨッコ(^▽^)/
■放送内容=http://www.tv-asahi.co.jp/ikiru2/contents/program/0174/
■いわきラビット体操クラブWEBサイト=http://www11.plala.or.jp/kitakita4613/rabitto.htm
前ブログでの最終更新日 2006年09月13日 06時19分33秒
番組の途中から観始めたのですが、最初に目にした場面は、初老の男性が、小学生に体操(競技体操としての「体操」です。ラジオ体操ではありません)を指導している場面。
それだけの内容なら、「へぇー」で終わってしまう部分が無きにしもあらず、なのですが、そのあと私の目はテレビの画面から離すことができなくなりました。
登場していたその初老の男性、実は63歳にして今なお「現役の体操競技アスリート」なのです。
その方の名は、若松功さん。
若松さんは、みずからの力で22年前に「いわきラビット体操クラブ」を設立し、子供達の指導に当たっているのですが、指導しながら60歳を過ぎた今も、正式な競技大会に現役選手として出場しています。
なぜ若松さんが還暦を過ぎてなお、選手として大会に出場するのか。
そこには、私が「なぜいまだに長拳で大会出てるの?」と問われて返すのと同じ“想い”がありました。
いわきラビット体操クラブのWEBサイトには、下記のような文章がありました。
ジュニア選手・中高生に「あんなに年をとってもできるんだから僕・私たちにもできる!!」!!」「自転車乗りと同じで一度覚えた技は忘れないんだ!!」と励みになるように。また、口癖のように言う「体操は生涯スポーツだ」を身をもって証明しようとしている気がする。
放送でも紹介されていた、この若松さんの“想い”は、同じような気持ちも抱いて長拳で大会に出場し続ける私の胸に深く深く突き刺さりました。
取り組んでいるジャンルこそ違えど、同じ想いの人がいる。
それも、私よりも遥かに人生の大先輩が、今この時も、その想いをまっとうするべく取り組みを続けている。
励まされ、背中を押されたような気持ちで画面を見つめていると、若松さんが競技大会で本番の試合に取り組んでいる姿が映し出されます。
思わず画面に向かってつぶやきました。
「頑張れ」と。
右脚を痛めていた若松さん、実は大会参加自体も危ぶまれた経緯があったのですが、頑張って全種目をやり遂げたのです。
一人でテレビを観てるだけなのに、何バカなことを...と思われそうですが、画面に向かって拍手をせずにいられませんでした。
そう。
数年前までは「自分のためだけ」に大会に出ていた私でしたが、いつの間にか若松さんと同じような想いに至り、「だからこそ長拳で出ること」に意味があり、長拳で出場し続けているのです。
だからこそ。
何だか、勇気をもらえたような気がしました。
いつもは、
「勇気をもらいました」
と言われる側の私。
でも、私なんかよりもずっとずっと人生の先達がひたすらに頑張り続けている姿を見て、
「世間では30代になるともうアスリートとしては終わりだ、と考えられがちだが、30代なんてまだまだヒヨッコじゃないか」
と痛感させられたのです。
現時点での最新の運動生理学分野での研究結果で、「筋力などがいよいよ衰えを見せ始めるのは50代に入ってからで、30代で急な衰えを感じるのは実は喫煙飲酒などの生活習慣によるものが最大の原因」ということを前から知ってはいましたが、信念を持って続ければ、それを覆すこともできたりするのだなぁ、と。
それと同時に、「60歳以上の部」がちゃんとある体操競技がうらやましくもなりました。
長拳にも「マスターズの部」があるべきだ、とつねづね思っている私ですが、若松さんの姿を見て、「やっぱりマスターズ長拳もあった方が良い!」という思いを新たにした次第です。
なぜなら、若松さんだけじゃないのです。60歳を超えた現役体操アスリートは。
若松さんを含めて、4名の方がいらっしゃるんですよ。
30代なんて、ほんと、ヒヨッコですよ、ヒヨッコ(^▽^)/
■放送内容=http://www.tv-asahi.co.jp/ikiru2/contents/program/0174/
■いわきラビット体操クラブWEBサイト=http://www11.plala.or.jp/kitakita4613/rabitto.htm
前ブログでの最終更新日 2006年09月13日 06時19分33秒