米大リーグ、ヤンキース・松井秀喜外野手(31)が11日、レッドソックス戦の一回の守備で左手首を骨折する重傷を負った。12日に手術。一回表途中で退場したため、この試合は連続出場には加えられず、日米通算連続試合出場は10日のレッドソックス戦までの1768試合(日本1250、米国518)でストップした。
数々のニュースで報じられていた、松井選手のこの負傷。
テレビや新聞の報道でご覧になられた方は本当に多数だと思います。私もテレビで目にしました。
多くの日本人の夢と期待と誇りを背負ってグラウンドに立っていた松井選手の思わぬ負傷に、「頑張ってください」というエールを送っている日本人は本当にたくさんたくさんいることでしょう。
私も同じように思うのですが......
もうひとつ、違うことを私は感じてしまいました。
それは。
「続けることの難しさ」
です。
それも、単純に「続ける」ということではなく、「最長不倒連続出場記録」などを樹立するべく続けている場合です。
「最長不倒連続出場記録」を射程内に入れた場合、継続して必ず続けていく、ということは途端におそろしく難易度を増します。
ある決められた日時に必ずその場所に居て参加する、そのことが如何に「無数の偶然の幸運の上に成し得るものか」を思い知らされるのです。
私自身も、1990年以降、夏の全日本選手権には連続出場していますが、これとて「続けて出るぞ!」とただ思っただけで達成できるわけではないことを何度も感じてきました。
1992年の選手権初日に新幹線が止まってしまうトラブルが起き、出場できなかった選手が何名も出た一件。
1995年の大会1ヶ月前の練習中に腰を痛め、練習場から救急車で病院に運ばれ「今年は大会無理やな~」と言われたりしたこともあったこと。
1996年の大会2ヶ月前にに身体を壊し、知人宅に1ヶ月ほど寄せてもらいながら通院した日々。
2000年の大会1ヵ月半前にも情緒不安定で2週間ほどまともに外に出られなくなったこと。
そして。
過去に大会前日の本コート練習で負傷し運び出されていった友人や、練習中に怪我をした友人などなど.................
毎回毎回大会に無事に出場できるたびに、それらのことが思い出され「無事に大会当日を迎えることができて、棄権せずに済んだ」、ただそのことがどれほど多大な幸運に満ちたものかを痛いほど感じるのです。
怪我をしなかったとしても、当日急病になるかもしれない。
体調が万全でも、どこかでトラブルに巻き込まれるかもしれない。
会場にたどりつけても、そこからまた何かがあるかもわからない。
だから。
「棄権せずに済んだ」
ただそのことを、深く深く感謝して受け止められる自分で居続けられるように心がけていかなければいけないと、松井選手に関する報道を見て、改めて強く強く感じた次第です。
レベルや技術云々をさておいても、私が連続出場を志すのを見守ってくれるたくさんの友人たちのためにも、「続けたい」という想いを応援してくれるたくさんの人たちのためにも。
「あと10年くらい続けてや♪」という無責任な?(爆笑)励ましのメッセージに応えるためにも。
最終更新日 2006年05月22日 20時17分39秒
数々のニュースで報じられていた、松井選手のこの負傷。
テレビや新聞の報道でご覧になられた方は本当に多数だと思います。私もテレビで目にしました。
多くの日本人の夢と期待と誇りを背負ってグラウンドに立っていた松井選手の思わぬ負傷に、「頑張ってください」というエールを送っている日本人は本当にたくさんたくさんいることでしょう。
私も同じように思うのですが......
もうひとつ、違うことを私は感じてしまいました。
それは。
「続けることの難しさ」
です。
それも、単純に「続ける」ということではなく、「最長不倒連続出場記録」などを樹立するべく続けている場合です。
「最長不倒連続出場記録」を射程内に入れた場合、継続して必ず続けていく、ということは途端におそろしく難易度を増します。
ある決められた日時に必ずその場所に居て参加する、そのことが如何に「無数の偶然の幸運の上に成し得るものか」を思い知らされるのです。
私自身も、1990年以降、夏の全日本選手権には連続出場していますが、これとて「続けて出るぞ!」とただ思っただけで達成できるわけではないことを何度も感じてきました。
1992年の選手権初日に新幹線が止まってしまうトラブルが起き、出場できなかった選手が何名も出た一件。
1995年の大会1ヶ月前の練習中に腰を痛め、練習場から救急車で病院に運ばれ「今年は大会無理やな~」と言われたりしたこともあったこと。
1996年の大会2ヶ月前にに身体を壊し、知人宅に1ヶ月ほど寄せてもらいながら通院した日々。
2000年の大会1ヵ月半前にも情緒不安定で2週間ほどまともに外に出られなくなったこと。
そして。
過去に大会前日の本コート練習で負傷し運び出されていった友人や、練習中に怪我をした友人などなど.................
毎回毎回大会に無事に出場できるたびに、それらのことが思い出され「無事に大会当日を迎えることができて、棄権せずに済んだ」、ただそのことがどれほど多大な幸運に満ちたものかを痛いほど感じるのです。
怪我をしなかったとしても、当日急病になるかもしれない。
体調が万全でも、どこかでトラブルに巻き込まれるかもしれない。
会場にたどりつけても、そこからまた何かがあるかもわからない。
だから。
「棄権せずに済んだ」
ただそのことを、深く深く感謝して受け止められる自分で居続けられるように心がけていかなければいけないと、松井選手に関する報道を見て、改めて強く強く感じた次第です。
レベルや技術云々をさておいても、私が連続出場を志すのを見守ってくれるたくさんの友人たちのためにも、「続けたい」という想いを応援してくれるたくさんの人たちのためにも。
「あと10年くらい続けてや♪」という無責任な?(爆笑)励ましのメッセージに応えるためにも。
最終更新日 2006年05月22日 20時17分39秒