今回は何と、“ペットの犬の親権問題”のお話。
日本では、ペットの親権というのはまだ法的に認められておらず、“物”とおなじ扱いなのですね。
劇中にて、横山めぐみ演ずる妻が「物ォ?!」と激怒する場面があるのですが、ペットが家族の一員となっている家庭では、そりゃあ物扱いされたら腹も立つだろうなぁ~と思って観ていたのです。
でも、それだけじゃなかったのですね。さすがリコベン!(←離婚弁護士、の略です。あちこち他の方々の日記でこの略語を見かけるので、使わせていただきました)
子供ができにくく、悲願のすえにやっと妊娠できたと思ったら、あえなく流産。
しかも、病院のベッドに横たわり、悲しみに襲われているその時に、夫は浮気していた、という事実。
世界中でひとりぼっちになったような心持でふさぎこんでいた彼女を元気づけたのは、他ならぬそのペットの犬・達也。
彼女にとって達也は、ただのペットではなかったのです。
もともと子供ができにくいため、“男の子が生まれたら付けようと思っていた名前”を付けられたのが、ペットの達也。
彼女にとっては、まさに“わが子”だったのです。
犬が嫌いで、最初は“ペットの親権だぁ~?!”と憤慨していた貴子も、この思いに打たれ、最後には達也の親権(?)を勝ち取ります。
私はペットを自分で飼った経験はなく、飼いたいとも思わないのですが、“生き物を愛する気持ち”という点では、ペットを愛する気持ちというのは理解できます。
人間は時に残酷で、動物の方がむしろまっすぐに自分を見つめていたりもしますからね。
「そっかぁ~だからあれだけ達也を引き取ることに固執したんだねぇ」
とまたしても目をウルウルさせながら本編を観ていた私でしたが、ふと思い当たる気持ちがありました。
“一番つらいときに、達也だけが支えになってくれた”は、そのまま私の
“一番つらいときに、武術だけが支えになってくれた”とオーバーラップするのです。
世界中で自分だけ、一人ぼっち、という“穴が空いた”としか表現しようのない気持ちをかかえて、生活の中で何かにつけ独りで泣きじゃくってばかりの長い長い何年もの時間を思い出させられました。
「死んだら試合に出られない」
「死んだら練習に行けない」
「死んだらもう武術に触れられない」
だから、仕方がないから死ぬのをやめとこか......と、武術に引きずられ、武術で心の穴を埋めてもらった自分を思い出させられるのです。
彼女がどうしても犬の達也と離れたくなかった気持ちと、
私がどうしても武術から離れたくなかった気持ち。
他人から見たら違うように見えるかもしれないけれど、何だかとても共通点があるような気がしてしまったのです。
「お願いだから、私からそれを取り上げないで」
という、そんな思いが。
日本では、ペットの親権というのはまだ法的に認められておらず、“物”とおなじ扱いなのですね。
劇中にて、横山めぐみ演ずる妻が「物ォ?!」と激怒する場面があるのですが、ペットが家族の一員となっている家庭では、そりゃあ物扱いされたら腹も立つだろうなぁ~と思って観ていたのです。
でも、それだけじゃなかったのですね。さすがリコベン!(←離婚弁護士、の略です。あちこち他の方々の日記でこの略語を見かけるので、使わせていただきました)
子供ができにくく、悲願のすえにやっと妊娠できたと思ったら、あえなく流産。
しかも、病院のベッドに横たわり、悲しみに襲われているその時に、夫は浮気していた、という事実。
世界中でひとりぼっちになったような心持でふさぎこんでいた彼女を元気づけたのは、他ならぬそのペットの犬・達也。
彼女にとって達也は、ただのペットではなかったのです。
もともと子供ができにくいため、“男の子が生まれたら付けようと思っていた名前”を付けられたのが、ペットの達也。
彼女にとっては、まさに“わが子”だったのです。
犬が嫌いで、最初は“ペットの親権だぁ~?!”と憤慨していた貴子も、この思いに打たれ、最後には達也の親権(?)を勝ち取ります。
私はペットを自分で飼った経験はなく、飼いたいとも思わないのですが、“生き物を愛する気持ち”という点では、ペットを愛する気持ちというのは理解できます。
人間は時に残酷で、動物の方がむしろまっすぐに自分を見つめていたりもしますからね。
「そっかぁ~だからあれだけ達也を引き取ることに固執したんだねぇ」
とまたしても目をウルウルさせながら本編を観ていた私でしたが、ふと思い当たる気持ちがありました。
“一番つらいときに、達也だけが支えになってくれた”は、そのまま私の
“一番つらいときに、武術だけが支えになってくれた”とオーバーラップするのです。
世界中で自分だけ、一人ぼっち、という“穴が空いた”としか表現しようのない気持ちをかかえて、生活の中で何かにつけ独りで泣きじゃくってばかりの長い長い何年もの時間を思い出させられました。
「死んだら試合に出られない」
「死んだら練習に行けない」
「死んだらもう武術に触れられない」
だから、仕方がないから死ぬのをやめとこか......と、武術に引きずられ、武術で心の穴を埋めてもらった自分を思い出させられるのです。
彼女がどうしても犬の達也と離れたくなかった気持ちと、
私がどうしても武術から離れたくなかった気持ち。
他人から見たら違うように見えるかもしれないけれど、何だかとても共通点があるような気がしてしまったのです。
「お願いだから、私からそれを取り上げないで」
という、そんな思いが。