練習から帰ってきて、ご飯を食べたあとにテレビで『夢の扉』という番組を観ました。
この日は“海に沈む国を救う戦い”の前編。
地球温暖化により、世界で一番最初に沈んでしまう国家といわれているツバルが舞台です。
ツバルがそのように言われていることは、実は以前から知っていました。
知識として知ってはいたけれども、映像として改めて見せられると、胸がつまって涙ぐんでしまいました。
私自身は「生れ落ちる場所をどうも間違えたらしい」と物心ついた頃からずっと感じ続けてきた人間なので、本来生まれ育った場所に対して愛郷心をかけらも持ち合わせていないのですが、ツバルの人たちが“ふるさと”を失ってゆくことに想像ながら思いを馳せてゆくと、何ともいたたまれない気持ちになってしまうのです。
自分が生まれた国が消滅する。
思えば、長年文通が続いているペンフレンドの中にも、政変により所属する国家が変わってしまった友がいます。
たとえば、旧西ドイツから統一ドイツへ、チェコスロバキアからチェコへ.........。
こういった問題に改めて目を向けるたびに、“日本に生まれる”という、ただそれだけの事がどれだけ“恵まれている”ことなのか、再度痛感せずにはいられません。
確かに不況感はいまだにぬぐい切れていないかもしれない。
超社会主義で扶助されていた部分が、実力制競争社会に移りつつある予感はあって、どんどん厳しくなっていっている感は否めないかもしれない。
でも。
“日本に生まれる”
ただこれだけのことが、いかに恵まれていることか。
国際大会を観戦するために貧乏旅行をし、地元の人たちと同じ目線で話をしていると、つくづくそう感じるのです。
アルバイトやニートでも、何とかかんとか生活をしていける日本。アルバイトの時給が日本よりかなり低く不動産の賃貸料がバカ高い香港ではこれはそうとう難しいことです。
旅行をしようとする時に大半の国で入国ビザを求められることがなく、たとえ必要であっても申請書と料金だけですむ日本人。その事情しか知らなければ、ビザを申請するのに預金残高証明書や身分保証が必要なこともあるなんて、ましてやパスポートの発給自体が容易ではない国や地域だってあるやもしれない、ということを誰が想像するでしょう。現にベトナム人の友人に「君たちはいいね(^^)。僕達は、どこかへ行きたいと思うたびにパスポートを毎回申請しなきゃいけないんだ」とうらやましがられた経験があります。
いまでも、国際電話は長時間話せず切れてしまうことの多いミャンマー。
「進んでいる」
とか
「遅れている」
とか
そんなお話ではなくて、いろいろな意味で、“日本に生まれる”ということは何と恵まれているのだろう、と思います。
でも。
ツバルが沈む原因は、実は先進国と呼ばれる私たちの生活にあるのです。
ミュージシャン浜田省吾の歌の中に、「北の繁栄は、南の犠牲によって支えられている」というテーゼが歌われたものがあったように記憶していますが、まさにその通りでしょう。
日本を含めた先進国と呼ばれる国々の繁栄した生活から吐き出される二酸化炭素による地球温暖化。
それがひとつの国をすでに沈めつつある現実。
しかし便利さを享受してしまった私たちは、容易には前へ戻れません。
私たちはせめて、こういった現実を見据え、自分にできることを何かひとつでも実行していかなければならないのかなと思います。
今の生活を捨てたくないと思う以上、所詮は偽善者なのですが、偽善者なりにできることが見出せて、少しでもいいから実行していけたら、と思うばかりです。
http://qingxiang.ikidane.com/
この日は“海に沈む国を救う戦い”の前編。
地球温暖化により、世界で一番最初に沈んでしまう国家といわれているツバルが舞台です。
ツバルがそのように言われていることは、実は以前から知っていました。
知識として知ってはいたけれども、映像として改めて見せられると、胸がつまって涙ぐんでしまいました。
私自身は「生れ落ちる場所をどうも間違えたらしい」と物心ついた頃からずっと感じ続けてきた人間なので、本来生まれ育った場所に対して愛郷心をかけらも持ち合わせていないのですが、ツバルの人たちが“ふるさと”を失ってゆくことに想像ながら思いを馳せてゆくと、何ともいたたまれない気持ちになってしまうのです。
自分が生まれた国が消滅する。
思えば、長年文通が続いているペンフレンドの中にも、政変により所属する国家が変わってしまった友がいます。
たとえば、旧西ドイツから統一ドイツへ、チェコスロバキアからチェコへ.........。
こういった問題に改めて目を向けるたびに、“日本に生まれる”という、ただそれだけの事がどれだけ“恵まれている”ことなのか、再度痛感せずにはいられません。
確かに不況感はいまだにぬぐい切れていないかもしれない。
超社会主義で扶助されていた部分が、実力制競争社会に移りつつある予感はあって、どんどん厳しくなっていっている感は否めないかもしれない。
でも。
“日本に生まれる”
ただこれだけのことが、いかに恵まれていることか。
国際大会を観戦するために貧乏旅行をし、地元の人たちと同じ目線で話をしていると、つくづくそう感じるのです。
アルバイトやニートでも、何とかかんとか生活をしていける日本。アルバイトの時給が日本よりかなり低く不動産の賃貸料がバカ高い香港ではこれはそうとう難しいことです。
旅行をしようとする時に大半の国で入国ビザを求められることがなく、たとえ必要であっても申請書と料金だけですむ日本人。その事情しか知らなければ、ビザを申請するのに預金残高証明書や身分保証が必要なこともあるなんて、ましてやパスポートの発給自体が容易ではない国や地域だってあるやもしれない、ということを誰が想像するでしょう。現にベトナム人の友人に「君たちはいいね(^^)。僕達は、どこかへ行きたいと思うたびにパスポートを毎回申請しなきゃいけないんだ」とうらやましがられた経験があります。
いまでも、国際電話は長時間話せず切れてしまうことの多いミャンマー。
「進んでいる」
とか
「遅れている」
とか
そんなお話ではなくて、いろいろな意味で、“日本に生まれる”ということは何と恵まれているのだろう、と思います。
でも。
ツバルが沈む原因は、実は先進国と呼ばれる私たちの生活にあるのです。
ミュージシャン浜田省吾の歌の中に、「北の繁栄は、南の犠牲によって支えられている」というテーゼが歌われたものがあったように記憶していますが、まさにその通りでしょう。
日本を含めた先進国と呼ばれる国々の繁栄した生活から吐き出される二酸化炭素による地球温暖化。
それがひとつの国をすでに沈めつつある現実。
しかし便利さを享受してしまった私たちは、容易には前へ戻れません。
私たちはせめて、こういった現実を見据え、自分にできることを何かひとつでも実行していかなければならないのかなと思います。
今の生活を捨てたくないと思う以上、所詮は偽善者なのですが、偽善者なりにできることが見出せて、少しでもいいから実行していけたら、と思うばかりです。
http://qingxiang.ikidane.com/