<前回までのエピソード>
『2011/10/12(火) はじめてのバリ島行き・でっぱつ編』
http://ameblo.jp/dawuyan/entry-11165316722.html

『2011/10/13(水) はじめてのバリ島行き・何とか邂逅編』
http://ameblo.jp/dawuyan/entry-11165337055.html

『2011/10/13(水) はじめてのバリ島行き・バリも揺れたぞ編』
http://ameblo.jp/dawuyan/entry-11165561686.html

『2011/10/14(木) はじめてのバリ島行き・セルフ人体実験結果編』
http://ameblo.jp/dawuyan/entry-11166484569.html

『2011/10/14(木) はじめてのバリ島行き・かっ飛び移動編』
http://ameblo.jp/dawuyan/entry-11167174902.html

『2011/10/15(金) はじめてのバリ島行き・現場を知るのは大事だ編』
http://ameblo.jp/dawuyan/entry-11167997193.html

『2011/02/16(日) はじめてのバリ島行き・デンパサールへ。編』
http://ameblo.jp/dawuyan/entry-11168905354.html

『2011/10/17(月) はじめてのバリ島行き・リサーチ&サーベイ@タクシーチャーター編』
http://ameblo.jp/dawuyan/entry-11170058863.html


デンパサール空港を発つフライト時刻は18日(火)の未明。
空港へとタクシーが到着したのはほぼちょうど午前0時でした。
最後までドライバーさんは、ぼったくりも騙しも何ひとつすることなく、徹頭徹尾誠意ある良いお仕事をしてくれました。
テリマカシ~(^▽^)ノシ
とても良いお仕事をしてくれたので、当初合意していたチャーター料金よりもはずんでお代を支払うヒゲ氏。
諸手を挙げて大喜びするドライバーさん。ヒゲ氏の手を両手で握りしめ、
「Thank you!Thank you!You're a good man!!」
と心からの感謝を満面にたたえています。
車などの機動力や現地の人を利用してのリサーチ&サーベイはこうするんだよ、というのをOJTでこの日一日見せて貰っていたわけですが、「現地の人を自分のマフィア化してしまう=信頼関係を築き協力関係を構築する」というのはこういうことなんだなぁ、とよくわかりました。
相手の働きを評価したギャランティは惜しまない、過剰な値切りはしてはいけない、ということなのです。

つまり、「この人と信頼関係・協力関係ができれば、お互いに継続的なWIn-WInの間柄になることができる。だからこの人からぼったくってはいけない」と思わせる、ということです。
その関係のきっかけを造りだし、そこを基点に行動範囲を広げていけば、不当なボッタクリや騙しに遭わずに済みますし、期間を問わずより良い滞在生活を送れることになるわけです。

「次にバリに来たら遠慮なく私の携帯電話に連絡してください」
と言うドライバーさん。
こういう台詞は過去にも聞いたことがあるのだけど、タクシーなどのドライバーからこれを言われる際にありがちなパターンは「ぼったくった後に、騙した後にそれを言うか?!」だったりします。そういう場合、得てして「次回以降の利用は謹んで遠慮いたします」な事がカモになりやすい日本人には多かったりするわけですが、今回はお互い「誠実に仕事をこなし」「誠実な仕事ぶりをしっかりとギャランティで評価した」気持ちよい関係ですので、ありがたく「またバリに来たら連絡するね」とお互い気持ちのよい笑顔でお別れすることができました。

札束をちらつかせて相手の射幸心を刺激するのも駄目だけど、過剰に値切りすぎるのもこれまた良くない。
値切りの限界を超えた「命まで値切り倒す営業」が蔓延し切った今の日本と比較して、深く考えさせられるものがそこにはありました。

ボスがしょっちゅう「マフィアというのは自分の経済基盤を国に依存せず、同胞同士で助け合い生き抜いていく為の国際民間経済団体の仕組みであり、民族的人材派遣業なのだ」という旨の話をしてくれるのですが、なるほどこの日のWin-Winな関係から生まれるタイプの経済団体はマフィアそのものです。
単なるサービサーと顧客の関係から、経済関係の結びつきへとつながりを発展させればマフィア化するということでしょう。

「だから、僕があの宿(バリ島で最後の一泊をした安宿)にずっと滞在したとしたら、あのドライバーも含めて2年で僕はあの周辺をマフィア化できるよ」
とヒゲ氏はコメントしておりました。
GDPの50%前後がマフィアからの収入、というイタリアでシチリアマフィアのファミリー状態になっていたという実体験があるからこそ言える言葉だと思います。

で。

チェックインを済ませた我々2名。
残念ながらインドプロジェクトへの直接投資を引き出すことはできませんでした。
身銭切って(と言っても2人とも何もないに等しいんですが^ω^;)、自力でまずはインドへ乗り込まなければ、いくら本気で突入する気マンマンでそれに備えていても、確かに説得力が落ちてしまいます。
「まずは、とにかくインドへ行かないと」
という意見で全面的に合意。

どうにかして、必ずインドへ乗り込んでやる。
自分の民族をたとえ少数でも救い、政治に対して無関心な行動で生きてきてこんな日本にしてしまった片棒をかついだ責任を、日本人として取ろうという気持ちをせめて行動で示してからでないと死ぬに死ねない。
そんな気がして、だからやらなきゃいけないと思ったのだから。
やらなきゃいけないのだから、少なくとも一歩は踏み出さなければいけない。
何もしないで見て見なかったふりはどうしてもできないから。
同じ死ぬなら、最低最悪でも一歩を踏み出してから死にたい。


嗚呼でも………
やっぱり日本に帰るの怖いわぁ………あの平常運転っぷりがすさまじくストレスになるし………orz
('・ω・)ショボンヌ


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