お盆休みも終盤の8月16日(日)。
この日のNHK-FM番組『今日は一日 ○○三昧』のテーマは「SFヒーロー」。
公式サイトの番組紹介を引用すると、番組内容はこのようになります。
■NHK-FM公式サイトより
http://www.nhk.or.jp/zanmai/archive/090816.html
今日は一日『SF・ヒーロー』三昧。
さまざまな音楽ジャンルの中から一種類だけにスポットを当て、リスナーに一日たっぷり堪能してもらう「今日は一日○○三昧」。
今回は「SFヒーローもの」の名曲・秘曲を、一挙16時間に渡ってご紹介します。
映像の歴史と共に人々の興味・関心を集めてきたジャンルSF(サイエンス・フィクション)。
我が国では、1954(昭和29)年初公開された怪獣映画「ゴジラ」以来、「特撮」ものを中心に映画やテレビドラマにおいて確固たる地位を築いてきました。
現実にはあり得ない事象を画面に表すための手段を意味する「SF」という言葉は、日本では子ども向けとされる「ヒーローもの」「怪獣もの」の映像作品の代名詞と認識され、独自の発展を遂げてきました。
今やその人気は子どもたちだけでなく、オールドファンと呼ばれる現在30代から50代の男性や、子どもをもつ母親世代を中心とした若い女性にまで拡大。
さらに、作品の海外への輸出も盛んで、アニメと並ぶ高水準のサブ・カルチャーとして高い評価を受けている作品も少なくありません。
番組では「昭和」から「平成」にかけて、歴史を彩った「SFヒーローもの」の名曲・秘曲を一挙にご紹介!また、欧米を中心に発達したSFX作品の音楽にも触れるなど、広い世代の「SFヒーローファン」が存分に楽しめる内容を目指します。
司会を担当したのは、藤崎弘士アナウンサーと、みずからもヒーロー出身である松風雅也さん。
松風さんはスーパー戦隊シリーズ『電磁戦隊メガレンジャー』の、メガブルー・並樹瞬役で役者デビュー。その後、子供番組の「番長」として一躍有名に。
現在は、声優活動を主としながら、ドラマ、バラエティ、ラジオパーソナリティなど、俳優・タレントとして幅広く活躍しています。
番組タイトルが「一日○○三昧」というだけあって、ゲストも「おおっ!」と思うかたが出演しておりました。
☆サイキックラバー
YOFFY(ボーカル)とIMAJO(JOE) (ギター)によるロックユニット。1998年結成。最初はYOFFY中心の5人組バンドだったが、メンバーチェンジを繰り返し、JOEと二人のデュオとして再スタートする。現在はアニメ・特撮ソングを中心に幅広く活躍中。
☆名越康文(なこし やすふみ)
専門は思春期精神医学、精神療法。奈良県生まれ。近畿大学医学部卒。
大阪府立中宮病院(現:大阪府立精神医療センター)にて精神科緊急救急病棟の設立、責任者を経て、99年同病院を退職。
引き続き臨床に携わる一方で、テレビ・コメンテーター、雑誌連載、映画評論、漫画分析などさまざまなメディアで活動している。
2009年4月より、京都精華大学 人文学部特任教授に就任。
☆堀江美都子(歌手・声優)
1969年、「紅三四郎」でのレコードデビュー以来、アニメ・特撮の主題歌を中心に数多くの歌をリリース。
なかでも「キャンディ・キャンディ」や「秘密戦隊ゴレンジャー(ささきいさおとのデュエット)」は広く知られている。今年で歌手生活40周年を迎える。
☆串田アキラ(歌手)
1969年デビュー。NHK「スタジオ101」のヤング101初期メンバーとして活躍。
1981年、「太陽戦隊サンバルカン」の主題歌を皮切りにアニメ・特撮関係の歌を数多く担当するようになる。ハスキーかつパワフルな歌いぶりには定評がある。
☆藤岡弘(俳優)
初代仮面ライダー・本郷猛役として余りにも有名。
☆関智一(声優・俳優)
「機動戦士Gガンダム」など様々なアニメ作品で活躍する一方、特撮作品でも数多くの作品に出演。
無類の特撮ファンで、自らのCDアルバムのジャケットを、変身前の歴代仮面ライダーのコスチュームと変身ポーズにしたり、果ては自主制作の特撮映画を企画・制作・主演するほど。
☆大瀬康一(俳優)
月光仮面・祝十郎役として一躍脚光を浴びる。その後時代劇を中心に数多くの役を好演。
(事前録音)
☆樋口尚文(映画評論家)
大手広告代理店に勤務するかたわら、特撮を中心とした映画評論を次々と発表。大瀬氏とは著作「月光仮面を創った男たち」で対談も果たしている。
(事前録音)
☆和田薫(作曲家)
1962年山口生まれ。「犬夜叉」など数多くのアニメや映画の音楽を作曲。
伊福部昭最後の弟子である。
(事前録音)
☆立川真司(ものまね芸人)
鉄道、怪獣など幅広い芸域を誇るものまね芸人。今回はヒーローや怪獣のものまねで登場。
☆佐藤文則(ものまね芸人)
別名レイパー佐藤、OTAKU佐藤。
独特の「濃い」芸風で知られるものまね界の寵児。
☆加藤夏希(女優・モデル)
CMモデルを経てテレビ朝日の特撮ドラマ『燃えろ!ロボコン』のヒロイン・ロビーナ役で女優デビューを果たし、以降ドラマ、CM、バラエティと幅広く活躍する。
無類のアニメ・ゲーム・特撮好きであり、その守備範囲も幅広い。
いや~サイラバとか串田さんとか堀江さんとか藤岡さんとか、特撮ファンにとってははずせないかたがたですから、そのようなかたがたが番組中で生ライブやってくれたり生トークやってくれたり、というのはすごいです。
『2009/04/14(火) NHKでアクション俳優をとりあげる』にて仮面ライダー撮影現場を扱ったときもそうだったのですが、番組コンテンツ造りにかけては佳作が多いNHKだけあって、
「日本のSFヒーローはすごいんだぞ!」
というのを実感できるグッジョブ!な番組だったと思います。
基本的に番組の内容すべてが印象深く、演じ手・スタッフ・そのほかを問わず出演者全員が「良い意味でヒーローを心から愛している」空気が伝わってきたのですが、特に印象に残ったことのひとつが、
「日本の変身ヒーローの誕生には、“反戦への強い思い”が根底にあった」
という事実でした。
日本初の本格的変身ヒーロードラマ『月光仮面』。
その主人公である月光仮面・祝十郎役を演じられた俳優・大瀬康一さんの事前録音によるインタビューをまじえた、月光仮面を取り上げたセクションでのことですが、月光仮面の原案原作製作者が、
「反戦への思いが非常に強く、月光仮面を通して反戦のメッセージを世に訴えたかった」
ことを紹介されたのです。
つねづね、戦隊にしろライダーにしろ、「愛」「友情」「相互扶助」などなど人間が人間として生きるうえにおいて大切にするべきテーマをいつも取り上げたドラマ作りがされており、私が特撮ヒーローを支持する大きな理由のひとつはその点だったりするのですが、「反戦への思い」というくだりにその日本のヒーローの原点を痛感した瞬間でした。
だからこそ、知ってか知らずかその世界観を無意識に連綿と受け継いでいる日本のSFヒーローは、『おしん』を除くすべての日本実写現代劇ドラマの中で唯一、世界40カ国以上に受け入れられるのだと思います。
「相互扶助の精神で、平和を願う」という作品の世界観を、血のにじむようなプロ魂を持って、本気で作り続けている現場だからこそ、その熱意から生まれた数々の作品は、たとえ誕生元の日本で「子供番組」と揶揄されようとも自身のコンテンツ力によって、世界中に数多のファンを産んでいるのでしょう。
ちなみに、この番組の放送時間は16日(日)午前9時~翌17日(月)午前1時まで。
私が番組のことを知って聞き始めた時間帯がだいたいお昼くらいからで、結番組の局大半を(デジタルプレーヤーで聞きながら外出...も含めて)いちおうだいたい聞いてしまった........のでありました。
放送時間もそれだけ長いので、流れた音楽の曲数もかーなーり!すごかったです。
各種用語の放送自粛ムードが異常に過剰なこのご時世に、『レインボーマン』のあの「死ね死ね団のテーマ」が聞けるとは思いませんでしたからね.........(驚愕)。
ま、レインボーマンの敵組織・死ね死ね団自体が、20ウン年も前にこのすさんだ21世紀の現在の日本を暗示していたことにも、「あーやっぱり特撮ドラマって、そういうのバッチリ予言というか予測というかしてるんだよねぇ...世相と人間の本質的な相関関係を見定めたドラマ作りを心がけてるジャンルだからなぁ......」と改めて感心もしましたが。
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戦隊を語る必需本です。
カッコいい写真集!
ご当地戦隊まで網羅!
この日のNHK-FM番組『今日は一日 ○○三昧』のテーマは「SFヒーロー」。
公式サイトの番組紹介を引用すると、番組内容はこのようになります。
■NHK-FM公式サイトより
http://www.nhk.or.jp/zanmai/archive/090816.html
今日は一日『SF・ヒーロー』三昧。
さまざまな音楽ジャンルの中から一種類だけにスポットを当て、リスナーに一日たっぷり堪能してもらう「今日は一日○○三昧」。
今回は「SFヒーローもの」の名曲・秘曲を、一挙16時間に渡ってご紹介します。
映像の歴史と共に人々の興味・関心を集めてきたジャンルSF(サイエンス・フィクション)。
我が国では、1954(昭和29)年初公開された怪獣映画「ゴジラ」以来、「特撮」ものを中心に映画やテレビドラマにおいて確固たる地位を築いてきました。
現実にはあり得ない事象を画面に表すための手段を意味する「SF」という言葉は、日本では子ども向けとされる「ヒーローもの」「怪獣もの」の映像作品の代名詞と認識され、独自の発展を遂げてきました。
今やその人気は子どもたちだけでなく、オールドファンと呼ばれる現在30代から50代の男性や、子どもをもつ母親世代を中心とした若い女性にまで拡大。
さらに、作品の海外への輸出も盛んで、アニメと並ぶ高水準のサブ・カルチャーとして高い評価を受けている作品も少なくありません。
番組では「昭和」から「平成」にかけて、歴史を彩った「SFヒーローもの」の名曲・秘曲を一挙にご紹介!また、欧米を中心に発達したSFX作品の音楽にも触れるなど、広い世代の「SFヒーローファン」が存分に楽しめる内容を目指します。
司会を担当したのは、藤崎弘士アナウンサーと、みずからもヒーロー出身である松風雅也さん。
松風さんはスーパー戦隊シリーズ『電磁戦隊メガレンジャー』の、メガブルー・並樹瞬役で役者デビュー。その後、子供番組の「番長」として一躍有名に。
現在は、声優活動を主としながら、ドラマ、バラエティ、ラジオパーソナリティなど、俳優・タレントとして幅広く活躍しています。
番組タイトルが「一日○○三昧」というだけあって、ゲストも「おおっ!」と思うかたが出演しておりました。
☆サイキックラバー
YOFFY(ボーカル)とIMAJO(JOE) (ギター)によるロックユニット。1998年結成。最初はYOFFY中心の5人組バンドだったが、メンバーチェンジを繰り返し、JOEと二人のデュオとして再スタートする。現在はアニメ・特撮ソングを中心に幅広く活躍中。
☆名越康文(なこし やすふみ)
専門は思春期精神医学、精神療法。奈良県生まれ。近畿大学医学部卒。
大阪府立中宮病院(現:大阪府立精神医療センター)にて精神科緊急救急病棟の設立、責任者を経て、99年同病院を退職。
引き続き臨床に携わる一方で、テレビ・コメンテーター、雑誌連載、映画評論、漫画分析などさまざまなメディアで活動している。
2009年4月より、京都精華大学 人文学部特任教授に就任。
☆堀江美都子(歌手・声優)
1969年、「紅三四郎」でのレコードデビュー以来、アニメ・特撮の主題歌を中心に数多くの歌をリリース。
なかでも「キャンディ・キャンディ」や「秘密戦隊ゴレンジャー(ささきいさおとのデュエット)」は広く知られている。今年で歌手生活40周年を迎える。
☆串田アキラ(歌手)
1969年デビュー。NHK「スタジオ101」のヤング101初期メンバーとして活躍。
1981年、「太陽戦隊サンバルカン」の主題歌を皮切りにアニメ・特撮関係の歌を数多く担当するようになる。ハスキーかつパワフルな歌いぶりには定評がある。
☆藤岡弘(俳優)
初代仮面ライダー・本郷猛役として余りにも有名。
☆関智一(声優・俳優)
「機動戦士Gガンダム」など様々なアニメ作品で活躍する一方、特撮作品でも数多くの作品に出演。
無類の特撮ファンで、自らのCDアルバムのジャケットを、変身前の歴代仮面ライダーのコスチュームと変身ポーズにしたり、果ては自主制作の特撮映画を企画・制作・主演するほど。
☆大瀬康一(俳優)
月光仮面・祝十郎役として一躍脚光を浴びる。その後時代劇を中心に数多くの役を好演。
(事前録音)
☆樋口尚文(映画評論家)
大手広告代理店に勤務するかたわら、特撮を中心とした映画評論を次々と発表。大瀬氏とは著作「月光仮面を創った男たち」で対談も果たしている。
(事前録音)
☆和田薫(作曲家)
1962年山口生まれ。「犬夜叉」など数多くのアニメや映画の音楽を作曲。
伊福部昭最後の弟子である。
(事前録音)
☆立川真司(ものまね芸人)
鉄道、怪獣など幅広い芸域を誇るものまね芸人。今回はヒーローや怪獣のものまねで登場。
☆佐藤文則(ものまね芸人)
別名レイパー佐藤、OTAKU佐藤。
独特の「濃い」芸風で知られるものまね界の寵児。
☆加藤夏希(女優・モデル)
CMモデルを経てテレビ朝日の特撮ドラマ『燃えろ!ロボコン』のヒロイン・ロビーナ役で女優デビューを果たし、以降ドラマ、CM、バラエティと幅広く活躍する。
無類のアニメ・ゲーム・特撮好きであり、その守備範囲も幅広い。
いや~サイラバとか串田さんとか堀江さんとか藤岡さんとか、特撮ファンにとってははずせないかたがたですから、そのようなかたがたが番組中で生ライブやってくれたり生トークやってくれたり、というのはすごいです。
『2009/04/14(火) NHKでアクション俳優をとりあげる』にて仮面ライダー撮影現場を扱ったときもそうだったのですが、番組コンテンツ造りにかけては佳作が多いNHKだけあって、
「日本のSFヒーローはすごいんだぞ!」
というのを実感できるグッジョブ!な番組だったと思います。
基本的に番組の内容すべてが印象深く、演じ手・スタッフ・そのほかを問わず出演者全員が「良い意味でヒーローを心から愛している」空気が伝わってきたのですが、特に印象に残ったことのひとつが、
「日本の変身ヒーローの誕生には、“反戦への強い思い”が根底にあった」
という事実でした。
日本初の本格的変身ヒーロードラマ『月光仮面』。
その主人公である月光仮面・祝十郎役を演じられた俳優・大瀬康一さんの事前録音によるインタビューをまじえた、月光仮面を取り上げたセクションでのことですが、月光仮面の原案原作製作者が、
「反戦への思いが非常に強く、月光仮面を通して反戦のメッセージを世に訴えたかった」
ことを紹介されたのです。
つねづね、戦隊にしろライダーにしろ、「愛」「友情」「相互扶助」などなど人間が人間として生きるうえにおいて大切にするべきテーマをいつも取り上げたドラマ作りがされており、私が特撮ヒーローを支持する大きな理由のひとつはその点だったりするのですが、「反戦への思い」というくだりにその日本のヒーローの原点を痛感した瞬間でした。
だからこそ、知ってか知らずかその世界観を無意識に連綿と受け継いでいる日本のSFヒーローは、『おしん』を除くすべての日本実写現代劇ドラマの中で唯一、世界40カ国以上に受け入れられるのだと思います。
「相互扶助の精神で、平和を願う」という作品の世界観を、血のにじむようなプロ魂を持って、本気で作り続けている現場だからこそ、その熱意から生まれた数々の作品は、たとえ誕生元の日本で「子供番組」と揶揄されようとも自身のコンテンツ力によって、世界中に数多のファンを産んでいるのでしょう。
ちなみに、この番組の放送時間は16日(日)午前9時~翌17日(月)午前1時まで。
私が番組のことを知って聞き始めた時間帯がだいたいお昼くらいからで、結番組の局大半を(デジタルプレーヤーで聞きながら外出...も含めて)いちおうだいたい聞いてしまった........のでありました。
放送時間もそれだけ長いので、流れた音楽の曲数もかーなーり!すごかったです。
各種用語の放送自粛ムードが異常に過剰なこのご時世に、『レインボーマン』のあの「死ね死ね団のテーマ」が聞けるとは思いませんでしたからね.........(驚愕)。
ま、レインボーマンの敵組織・死ね死ね団自体が、20ウン年も前にこのすさんだ21世紀の現在の日本を暗示していたことにも、「あーやっぱり特撮ドラマって、そういうのバッチリ予言というか予測というかしてるんだよねぇ...世相と人間の本質的な相関関係を見定めたドラマ作りを心がけてるジャンルだからなぁ......」と改めて感心もしましたが。
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