「混沌を泳ぐ」 中田敦彦 を読んで

久しぶりに読書感想文を書いてみます。
この本は、自分に照らし合わせて、共感する部分が多くありました。
 

私も水を得た魚のようにイキイキと企業内で良かれと思うことは、すぐ実行しようと、主体的な行動をしてきました。
はたから見ると、今の職場で「水を得た魚のようにイキイキと...」 のように見えるのかもしれない。先輩からそう言われたこともある。
私も確かに、過去にないくらいやりがいを感じていることも事実です。
この本の中にある言葉が染みるように入ってきた。『人生という物語はまだその先があり、むしろ魚にとっては水を得てからが本当の勝負』 まさにそう思う。泳いで、泳いで。行先も見えないけど、泳ぐのをやめるわけにはいかない。

そして、もうすぐ定年を迎える私にもうひとつ染みてきた文章がある。
『きっと人生を輝かせるのは、成功や栄光の瞬間ではなくて、そこに至るまでの失敗や挫折の経験だと思う。』 これを語ったとして

共感してくれる人は、まわりにはいないかもしれないけど。

 

 

最近、キャリアコンサルタントの資格を取得した上で企業の人事として研修を企画・実施しているなかで、いろいろと感慨深い出来事がありました。たくさんあるので何からお伝えすべきか迷うくらい。

 

直近の話ですが、ある本を読んでいると、こんなフレーズが出てきて思わず「ほぼ日手帳」にメモした。

 

『三塁に立ったからといって、三塁打を打ったを打ったと思ったら大間違いだ!』

 

これをみて、人それぞれ感じることは違うかもしれませんが、

私は自分にいい気かけたい言葉でした。

 

私は、みんなから認められたい、賞賛されたい意欲があって、自分の実施の能力より高く見せたいという行動にでる癖があるんです。だから気が付くと(うまくいくと)三塁ベースに自然と立っていることがあるのでした。別にヒットを打った分けてもないのに。

これは、嫌われる要素だと思うし、今気づいても遅すぎだと思うのですけど、もう少し本を読み進んでいくと、私にピッタリの話があって、

 

  ★1.成功した人たちは、たくさんのことを正しく行ったおかげで成功している

  ★2.そしてほとんどの人は、常識を超えた行動をしたにもかかわらず成功している
 

★1は、自分の頑張り、★2は自分の失敗にもかかわらず、誰か信頼を得ている人の支援があったとか

 

★2は気づかない自分の悪い癖があるかもしれないという話。

 

「そのおかげで」と「それにもかかわらず」を客観的に見ることのできる余裕と人格を持っていたいなぁということの気づいたのでした

 

以上です。

 

『働き方改革』は大切だと認識していますが、人事面の制度や各組織の管理面
だけを強化しても、そこで働いている人そのものが変わらないと、どこかで
必ずその皺寄せがきて、組織、個人共良くない状況に陥るのだと思います。

 

仕事のクオリティーを落とさずに短い時間で今まで以上の成果を求めるので

あれば人が成長しなければ無理というものです。

 

さらに『VUCA』の時代だからと、プレッシャーをかけられ、創造性を発揮すべき
だとか、言われたことだけをやるのではなく、物事の本質に迫り、課題を発見し
チームで議論や考察を重ねて、知恵を出し合いながら解決していくべきだとか
言われても、自分も周りのひとも忙しそうだし..どうしたもんか...

と頭を抱えるどころか、会社に行きたくなくなってしまいます。

 

どこから、考えていけばいいのか?
どこから、手をつければいいのか?

 

最近、ITエンジニアの研修を企画して、研修中もオブザーバーとして立ち会って
いる中で、気づいたことがあります。

それは、一般、課長、部長 とタテの関係が薄れている。コミュニケーションを
とる時間、機会が依然より少なくなっているということ。

業務が忙しいだけでなく、役職者までも疲弊して従来認識していたリーダーとして
の役割を放棄せざるを得ない状況になっているということ。

 

どこから? を考えたのですが、

まずは、一人ひとりが自分の弱さをさらけ出してシェアすることから再スタート
することかなぁ と思いました。

 

辛い、キツイ、悲しい、とか弱音を吐ける空気をつくることがまず最初だと...

 

そこで、以前 書いたかもしれませんが、

ブレネー・ブラウンさんの言葉を思い出しました

こんなことを言っています。

 

それは、

 

  ★心を開いて受け取らなければ、心を開いて与えることはできない。

  ★助けてもらうことをためらうのなら、意識していようといまいと、
    助けることにもためらいがある。

 

 ※ブレネー・ブラウン 『本当の勇気は「弱さ」を認めること 』の著者

 

そうなんです。

 

これって、今はやりの『心理的安全性』のベースとなる考えだと思うんです

過去の自分を振り返ってみても、エンジニアとして
仲間(他人)を批判するこはできても、助けることはしなかった時期があります

 

他人の力を借りなくても自分で何とかできると思っていると、

人を助けようとも思わない冷たい人になってしまうんです。

 

ですから、苦しいとき、きついとき 『助けて』とか、『手伝ってお願い』と

言える人が、本当に「強い人」「自立していて力のある人」

 

そして、

 

 「相手を思いやることができる人」

だと思います。それこそが、相応しいリーダーですね 

だから、苦しいときや悲しい時は無理をせずに、

『助けて!』『手伝って』って言えて、

自分に余裕がある時は、『進んで手伝うことができる』(他人を批判する前に)

こんな人が多い組織なら、居心地いいと思いませんか?


そして、その次に『対話』の機会をもつこと

 

簡単に合意を得ようと思えば抽象的なことを言っていれば良い

自分と反対のことを言っている人と向き合うことが大事

それができなければ、変化に前向きではないということがいえる

 

 I have not failed.

 I have just 20,000 ways that won't work.

 

 それは失敗だったんじゃなくて、その方法では、うまくいかないことが

 わかったんだから、成功なんだよ!

 :

過去を後悔している暇があったら、今からできることを考えてすぐやるんだ!

だって、今日はこれからのワクワクする人生の最初の日ですから。

って自分に言い聞かせて今日はおしまい!

 

 

完全失業率 2.4%となり失業者が年々減少し、有効求人倍率も1.63倍と数値的な視点から求職者にとっては、いい環境であるようにみえますが企業は「欲しい人材が採用できない」「いい人材がいない」と嘆いてます。

中途採用面接を日々実施していても、企業が求めるレベルに達していない人材が多く、人材が不足したままで、ビジネスを獲得できないというケースが多い。
そして人材が採用できずに倒産する企業も毎月発生している。

キャリアコンサルタントの力だけでは、解決できないかもしれませんが、何か変化が必要であることは明白。させ、何が必要なのでしょう?
 

学校のキャリア教育の見直し、充実?
企業内キャリアコンサルティング?
企業の働き方改革?
 

この当たりの情報を集めて考えてみたいと思います


 

 

 


Gallup社による「社員の仕事に対する意欲がある国別ランキング」の調査で


1位から順に


1.米
2.オーストラリア
3.英国
4.ドイツ
5.世界
6.韓国
7.フランス
8.日本
9.中国


ということだそうです。


そして、ギャラップ社のエンゲージメントを高める12か条で
以下の通りでした。


1. 職場で自分が何を期待されているか知っている

2. 仕事を間違いなくこなすための材料や道具をもっている

3. 職場で、毎日、自分が最も得意なことをする機会がある

4. この1週間に、職場で良い仕事をしたとして認知されたり称賛
  を受けたりした

5. 上司やその他、職場のだれかが、自分のことを一人の人として
  気にかけてくれているようだ

6. 私が進歩していくのを励ましてくれる人が職場にいる

7. 職場で、自分の意見をくんでくれる

8. 会社の使命や目的が、自分の仕事は大切だと感じさせてくれる

9. 同僚たちは質の高い仕事をしようと努力している

10. 職場に仲の良い友人がいる

11. 過去6カ月の間に、私の仕事が進歩したと職場のだれかに言わ
  れた

12. 昨年、仕事で学び成長する機会があった


これらをみると私はは、ほぼリーダーのマネジメントがテーマだと
言っている様な気がします。


いかがでしょうか?


スティーブン・R・コビー氏は、第2の習慣 の「終わりを思い描くことから始める」の中で、

マネジメントはボトムライン(最終的な結果)にフォーカスし、目標
を達成するための手段を考える。


それに対してリーダーシップは


トップライン(目標)にフォーカスし、何を達成したいのかを考えると言っています。


成功へのはしごを効率的にうまく登れるようにするのがマネジメントであり、

はしごが正しい壁に掛かっているかどうかを判断するのが
リーダーシップである。 


と  本当にうまい表現ですが、


もう少しコビー氏から学んでみますと、こんなことが「7つの習慣」には書いてあります。


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「ジャングルの中で、手斧で道を切り拓いている作業チームを考えて
みれば、リーダーシップとマネジメントの違いがすぐにわかるだろう
作業チームは生産に従事し、現場で問題を解決する人たちだ。彼らは
実際に下草を刈って道を切り拓いていく。


 マネジメントの役割はその後方にいて、斧の刃を研ぎ、方針や手順
を決め、筋肉強化トレーニングを開発し、新しいテクノロジーを導入
し、作業スケジュールと給与体系をつくる。


 リーダーの役割は、ジャングルの中で一番高い木に登り、全体を見
渡して、「このジャングルは違うぞ!」と叫ぶ。


 だが、仕事の役割に追われて効率しか見えない作業チームやマネー
ジャーだったら、その叫び声を聞いても、「うるさい!作業は進んで
いるんだから黙ってろ」としか反応しないだろう。


 私生活でも仕事でも、私たちは下草を刈る作業に追われるあまり、
間違ったジャングルにいても気づかないことがある。あらゆる物事が
めまぐるしく変化する現代においては、個人や人間関係のあらゆる側
面においても、これまで以上にリーダーシップの重要性が増している
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私生活においてもリーダーシップがとれているかというと疑問なので

その点も合わせて、12月中に 仕事、私生活の両面で1年を振り返って
来年の行動を改善する計画を立ててみたいと思っています。