松井直樹先生①(中央区・銀座教室) | オールド・ヴァイオリン専門店         ㈱ダ・ヴィンチヴァイオリンの社長ブログ

松井直樹先生①(中央区・銀座教室)

オールドヴァイオリン専門店
㈱ダ・ヴィンチヴァイオリン
代表の山口保行です。

このたび新しく「インタビュー」記事を掲載することに
しました。


ヴァイオリニストで、指導者でもある私、山口保行が
直撃インタビューを行います!約1~2時間の収録ですが
読者の皆様に読みやすいように編集してあります。

数回に分けてご案内いたします。
既に数人の先生にインタビューしました。

今回に限らず、とてもためになるお話が多いので
どうか長文にお付き合いいただければ幸いです。




第1回目は才能教育研究会(スズキメソード)
銀座教室の指導者:松井直樹先生です。



実はこの銀座教室、なんと弊社から徒歩2分くらいの
場所にあります。営業外回りをしない私は、そんなに
近くに教室があるとも知らず、たまたまホームページを
見た松井先生から連絡があったことがご縁でお付き合い
いただいております。



では先生のプロフィールからご紹介します。



長野県松本市出身 東京都在住。幼少よりヴァイオリンを
父、宏中と鈴木鎮一に学ぶ。
第19回 全日本学生音楽コンクール 第2位。
桐朋学園大学音楽学部卒業。卒業後、ドイツに渡り、ゾーリンゲン
市立交響楽団、ラインオペラ、デュッセルドルフ市立交響楽団
コンサートマスターを経てサイトウキネンオーケストラ
水戸室内管弦楽団などに参加。 

ドイツでの華々しい経歴の裏には、一日10時間もの壮絶な
「基礎訓練のやり直し」があった。自身の欠点に正面から
向き合い克服した経験とスズキメソードの本質を融合した
「実践的」な指導が人気。


題して

「私の生徒に楽器の構えが悪い子は一人もいません」


では、インタビュースタート!!

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1) 私の指導法と環境作り

ダ・ヴィンチヴァイオリン 山口保行)
(以下「ダ」):先生、今日はお忙しいところありがとうございます。
まず、先生の生徒さんは姿勢が良いですね。初歩とくに、楽器との構えと
弓の持ち方についての指導で気をつけている点はありますか?


松井先生)(以下「松」)初歩の段階というのは、一番簡単だと
思うのです。「見て」できるので「音がどうこう」ではないから。
ホールドの仕方、形を覚えてもらえばいいわけです。
そして、ひたすらその形に近づくように何回もやってもらう。

自慢ではないですが、私の生徒には楽器の構えが悪い子は一人もいません。
でもそれは僕が構えを教える時間が長いというだけですが。
弓の持ち方は難しいですから時間がかかります。弓を持つ前にまず
軽い鉛筆を使います。私自身、弓の持ち方やボーイング(弓の使い方)
をちゃんと習っていなかったので自分のコンプレックスを反省して
時間をかけて指導しますね。

ちなみに私はボーイングが悪かったせいで音が小さかった。
当時はただ弾いていただけで、身体のバネを使っていなかったのです。
身体のバネとか、指のバネとか・・音の表現を作るには、弓の毛と
木のバネを使って音を変化させるっていうことですよね。そこの
弾力というか、無理して弾くのではなくて弓に任せてボールと
同じように柔軟性を持つ。それを身体がつかさどる。

だから身体のバネを使うためにも、まず楽器を持つ姿勢良く
すること、そして弓をちゃんと持つことを時間かけて教えます。



ダ)鈴木先生は、「人は環境の子なり」とおっしゃられています。
同じ時期にスタートしても、数年後非常に上手になっているお子様も
いればそうでないお子様もいます。先生から見て、その差は
どんなところにあるか、また親としてはどのような環境作りを
心がければ良いでしょうか?



松)当然、個々の能力の差というものはあります。ただ 個々の能力を
上手に引き出すのがスズキメソードです。能力がすべて同じだとは
スズキメソードも言ってないのですね。確かに環境作りは大変な
ところだと思います。やっぱりお母さまの力と取り組めるだけの
日ごろのお稽古がなされていないと。努力の結果ですよね。


各ご家庭で考え方も違いますが、小さなときに、基礎的なことを
する習慣作りが環境作りだと思います。些細なことですけれども
「ご飯を食べたらお勉強しようね」とか、鈴木先生も仰っていた
けれども、「人の人生なんてボーっとしていたらあっという間に
終わっちゃう」ので、何かしら自分でやって人間のあるべき姿を
作っていくっていう習慣作りをまずしていくことだと思います。



ダ) 才能教育(スズキメソード)と言うと平等、公平、そういう
イメージがあるのですが、先生には「やる気塾」(※)で演奏能力の
高い、非常にやる気のある子たち、そういう子たちをピックアップ
してより伸ばそうという環境作りをされていますね。

(※注)やる気塾:演奏能力の高い生徒さんを集めて行う発表会。
他の先生の生徒さんも参加すること、コンクールと同じように
他の先生から講評がもらえる。

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7月に行われた「やる気塾」の模様
(先生方が演奏後に講評を渡します)


松)はい、ただ私は特別英才教育をやっているわけではありません。
 すべての子供たちの能力を引き出すというのがスズキメソードです。
「どの子も育つ」というのはご存じだと思いますが、鈴木鎮一先生が
100点教育で始めたのです。公文のドリルと同じで、何回もやって
みんなが100点になるまで能力を伸ばしてく。 だから、落伍者が
いないというのが基本的な考えです。「100点が平等」なのであって
100点以上のことができる子たちは、そういうことをもっと
伸ばしてあげているっていうことですね。私は100点の
落ちこぼれがいないように育てています。



ダ)小さいお子様の場合、お稽古に集中できないお子様も
いらっしゃると思います。家庭でのお稽古で気をつけるポイントは
ありますか?


松)子供ってなんでも頭抑えられると嫌だって反抗しますよね。
無理しないことが第一です。だから一番簡単なことを何回も
出来るまでやる。それが集中だと思います。短くても集中
できるようなお稽古の仕方、例えば最初は2分で終わり。
次は3分。もしかしたらまた2分に戻ってしまうかも
しれないけれども、次は2分+2分で2回やってもらう。
一番子供にとって目標が取りやすいのは、同じことを繰り返し
やることです。それから、集中してやるタイミングの取り方をまず
お母さまたちに言いますね。



ダ) 勉強とヴァイオリン、ついでにスポーツとすべてできる子
もいます。 そういうお子さんは普段どのような感じでしょうか?

松) そういう子は、要領がいいですね。やらなければならない
ところだけを5分とか集中するのです。こちらがその要領のよさを
学ぶような感じです。でも、共通しているのはそういうお子様の
特徴は、「あきらめない」。停滞するときもあるけれども
待っているといつか自分で考えて上手になっていく。

そういう子たちには、あんまり苦労もしないですね。言わなくても
出来ますから。CDから勉強したり自分で工夫したりしています。



次回の松井直樹先生に聞く②は
「お母様方からの質問」に先生がお答えします!どうぞお楽しみに!



松井直樹先生のレッスンを受けたい!という方は
才能教育研究会(銀座教室) http://suzuki-ginza.com/
電話 0120-556-414(平日9:30~18:00)へご連絡ください。

※取材日時 2011年9月9日
※取材製作:株式会社ダ・ヴィンチヴァイオリン

今日もありがとうございます!


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http://www.davinci-vn.com
代表取締役 山口保行

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