久しぶりに感動する映画を観た。

2年前に東京で上映されて話題になったドイツ映画の『白バラの祈り-ゾフィー・ショル、最後の日々』だ。

その映画はぜひ観たいと思っていたが、当時は仕事が忙しくに逃した映画の一つだ。
最近、DVD化されたと聞いたので、DVDを探していた。偶然都内で発見、数日前に購入した。きょう、観た。

最近、年のせいで、涙腺がゆるんでいる。涙もろい。感動した。

自由のために、人間は死ねるのだろうか?

良心に従って、行動するとは?

この映画は、実話だ。

ヒトラー独裁政権末期。その恐怖の時代に、兄ハンスやその仲間たちと共にヒトラー政権に真っ向から立ち向かったドイツ人学生によるレジスタンス・グループ“白バラ”の若い女学生のゾフィー・ショルが逮捕されて処刑されるまでの5日の物語。なんと、逮捕されて5日で処刑された。旧東ドイツで発見された、尋問書から忠実に再現されている。
実話反戦ドラマ。

白いバラは第二次世界大戦中のドイツにおいて行われた非暴力主義の反ナチス運動だ。
ミュンヘンの大学生が反戦ビラをミュンヘン大学構内で配り逮捕され、首謀者とされる医学生のハンス・ショルと妹で同大学生ゾフィー・ショルはギロチンで処刑された。日本では、白バラ抵抗運動として知られている。

ゾフィーを演じるユリア・イェンチとベテランの尋問官モーアを演じるアレクサンダー・ヘルトの演技はすごかった。尋問の場面の両者の心理的駆け引きと会話は凄い、狂気ナチズムの裁判長フライスラーに勇敢に立ち向かうゾフィーの姿も、それが実話と思うと、驚きと深い感動を感じる。

 国家全体主義の恐怖の時代に、仲間を守り、人間の尊厳と良心を守り通した21歳の女学生のゾフィーの壮絶な勇気が胸を熱くした傑作だった。

もし、ドイツを訪れる機会があれば、ミュンヘン大学を訪れてみたい。

『白バラの祈り』
http://d.hatena.ne.jp/charis/20060203

http://www14.plala.or.jp/moonlight_cafe/1.cinema%20sellection1/2006/2006%2001/1000761/index.html

『白バラ』
http://www.weisserose.vis.ne.jp/

きょう、うれしいニュースが飛び込んできた。

なんと、私が尊敬する元アメリカ副大統領アル・ゴア氏がノーベル平和賞を受賞したことだ。
地球温暖化について同氏みずから出演した描いた映画「不都合な真実」は米欧日本で絶賛を受けて、世界中で大くの観客を集めて、この映画で地球温暖化の問題に日本でも関心が高まる契機になった。

当時、政治家・実業家・学者等の影響力ある人たちが地球温暖化の存在さえ否定しているアメリカにおいて、ゴアがこうした流れに意義をとなえ、地球温暖化防止を訴えたのは、すばらしい。(ゴアは急進的な環境保護主義者とレーガン大統領に批判されていました)

前にもブログに書いたが、ゴアはブッシュとの大統領選に敗れたが、もしゴアが勝利して大統領となっていたら、世界は全く、違った価値観を共有できたかも。
本日、うれしいことを人伝えではあるが、聞いた。

 数年前、相続の相談で、私のアドバイスで、遺言を書かれた方が、最近亡くなられたそうだ。
その際、遺言があったため、いわゆる争続にならなくてスムーズに相続の手続きが進んだとのこと、相続人の親族方が、私のアドバイスが役に立ったっとのこと。
 
 以前、オーナー経営者の事業承継対策について、相談を受けたり、セミナーの講師を務めてまわったことがあった。

 都会では、土地の相続評価が高いため、相続税対策が重要になるが、地方の場合は、相続税の問題より、遺産分割の方が大変となる。

 「田分けもの」という言葉がある。愚か者という意味だが、語源は「田分け」から出ている。遺産相続で一枚の大きな田を細かく相続人で分けること で役に立たない小さな田んぼになってしまい、財産として価値のない物になってしまうという意味です。田んぼを争って分割相続したら双方が財産を失うことに なり、愚かな行為となる。
 遺産分割でもめる相続争いを見ると、まさに「田分けもの」となるようなことがよくある。

 現在の民主的な民法の法定相続分は平等主義(妻と子供二人の場合、相続割合は、妻2分1、長男4分1、次男4分の1)の規定である。昔の家督相続制度のほうがある面では、事業資産の継承などではいい面がある。

 少子化により平等相続が多くなり、結果として兄弟姉妹の結束が少なくなってきている。
たとえば、二人の息子がいて、長男は親の事業を継ぐため、高校を出たあとすぐ、親の事業を助けるため家業に従事する、次男は、多額の学資を両親か ら出していただき、大学に進学して、都会にに出って、サラリーマンになり出世する。同じように、農家では、長男が高校を出たあとすぐ、親と一緒に農業を手 伝う、次男は大学にいって東京に出って、サラリーマンで出世する。
 
 そのような場合、親が亡くなった場合、相続財産は共同相続財産となり、親の家業や親の田んぼの相続の権利は、苦労して、親を助けている長男と親から援助を受けて、東京に出ていった次男は平等だ。これが、今の民法だ。
 親の家業や田んぼを、その事業に従事している長男が継がなければ、事業の遂行が難しい。しかし、次男の承諾(印鑑)がなければ、その親の事業資産を長男が引き継げない。これが現実だ。

 そのためには、遺言が役立つ。相続財産の事業や田んぼは、事業を引き継ぐ長男に相続させるためには、遺言で、相続割合を変える必要がある。(遺留分はありますが。)それが、親として生前にやっておかなければならない責任です。それが遺言だ。

以上
今日の新聞に、食パンの24年ぶりの値上げの記事が出ていた。これは小麦粉の値上げによるものだ。カレ-ルーやハムも値上がりするらしい。
最近食品業界は、原料の値上げによる値上げラッシュだ。

 しかし、今、金融マーケットの世界でコモディティーのインデックスが急速にあがっている。その原因は資源の枯渇だ。ヘッジファンド等の投機もある。

 特に、石油は、現在の使用量を続けると、あと40年そこそこでなくなってしまうと言われています。しかし、中国、インドなどがすさまじい経済成長を続けるて、これらの国が先進国並みに使い始めたら20年は持たないといわれています、
 また、モリブデンなどのレアメタルも産出国の中国、ロシアなどの輸出制限で、高騰している。レアメタルを使う日本の電機機械産業への影響が心配されている。
 
もうひとつ心配するのが、リン鉱石資源だ。それの枯渇によって、農業は深刻な影響を受けると思う。これはもうひとつの農業の危機だ。

 なぜなら、植物の三大栄養素『窒素、リン酸、カリウム』のうちリン酸肥料の主原料は、有限な資源であるリン鉱石です。リン鉱石の資源は限られて おり、あと 20~30年くらいで枯渇してしまうと推測されています。日本はこのリンは100%輸入に頼っている。リンを使い果たしたら、日本いや世界の農業はどう なってしまうのだろう。

●主要エネルギー資源・鉱物資源の残余年数(ダビンチ調べ)
銀 23年
金 32年
石油 40年
鉛 43年
銅 49年
亜鉛 49年
天然ガス 61年
ウラン 72年
モリブデン 88年
タングステン 100年
ニッケル 129年
鉄 161年
石炭 227年
アルミニウム 266年
コバルト 309年
クロム 555年
マンガン 671年

以上
今日、ある大型書店にいった。そこには、料理やグルメの本が山積みになっていたが、農業、農地や農村と結びついていないように思えた。日本の「農」について不思議なことが多いが、これも一つの不思議。
 
 人間は物を食べないと生きていけない、食物、食べることは、日常的でもっとも身近なことであるにもかかわらず、農家や農業水産省およびその付随 する外郭団体また農協等など一部「農」に関わっている方や「農」に関心のある方以外、言い過ぎかもしれないが、多分農に関心を持ていない人の方が多いので はないでしょうか?とくに都会の住民。
 
 その表れが先の参議院選挙の結果だ。その結果に都会の人々は少し驚いたと思う。都会に住む人は、多分、選挙前までは、地方の農家の現状と農政に ついての不満がここまであるとは思わなかったと思う。自民党の地方での敗北は、ある意味では、都市と農村の住民の意識のずれ、いわゆるこれも地域間格差だ ろう。

 しかし、テレビを見ると、どこのチャンネルでも料理番組を見ない日はない。これほど食文化を謳歌している日本であるにもかかわらず。一方では、新規就農者は毎年全国で600~700人程度だそうだ。
 
 また、栄養についての専門家や健康食品の専門家はいますが、これも「農」とは無縁の世界であるように思う。
 
 都市の住民が食べている食料の供給源は、地方だ。北海道からジャガイモが、新潟から米が、東京に供給されなくなったら一番困るのは都市の住民だ。
 
 やはり、都会の人に農業の現状や将来について、考えていただく機会と情報提供は、大切だろう。

以上