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ドームがたり (未来への記憶)
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アーサービナードさん作 絵はスズキコージさんの絵本です。
原爆ドームが人格を持って自らの生い立ちと体験を語ってくれます。
建物の人格化って聞いた時はピンとこなかったけれど、読んでいくと本当にそんな風にしか見えなくなってきます。
原爆を象徴することになってしまったドーム・・・戦争さえなければ、平穏な人生(建物生?)を送れたことでしょうに。広島の街と人々と共に。
今も大切なことを語ってくれているドーム。
お話を聞きに行きたいですね。
いつか行こうといつか行こうと思っているうちに、本日で原爆再現人形が展示終了になってしまいました。
何故こんなことに・・・!
とても残念です。ドーム君も悲しんでることでしょう。
いろんな理由をつけて撤去されてしまったけれど、在ると無いでは印象はかなり違ってくるのではないでしょうか。
だからこそ、わざわざ片付けたのでは。
今まで戦後の長い歴史の中で、初めて存在を抹殺されてしまった再現人形達。
いつか帰ってきてほしいです。新たな人形が作られることになってしまう前に!
娘にこの本を貸して話していたら、娘が小学か中学の時に学校の授業で「はだしのゲン」のアニメや悲惨な戦場の映画を見せられたそうです。もし気分が悪くなったら目を逸らしても教室を出てもいいという指導の下で。
そんなこと自分の時は無かったな~昔過ぎてビデオが無かったからか!w
娘の時は10数年前になりますが、今も学校でそんなこと出来るのでしょうか?
機材があっても、ソフトがあっても、別な事情で出来ないかも・・・
戦争を風化させずにきちんと語り継ぐのが、どれほど大切か。
それを怠ってきたばかりに、また戦争に向かう愚を犯してしまうのでしょうか。私たちは。