観てきました!
評判良かったし、せっかくの1日の映画の日だし、私用と仕事で忙しかったけど丁度時間が合ったので。
個人的にはどうしても映画館でなくちゃ!ってこともなかったのでレンタルでもいいかと思ってたけど、早く観れたし良作だし行って良かった。
原題はシンプルに 「SULLY」
サイレンバーガー機長の愛称、サリーでした。
事故は勿論当時のニュースで知っていたけれど、あれは本当に奇跡的なことだったのですね。
川に不時着すると分かった時の管制官の絶望と成功の時の驚き。
いくつかの幸運にも恵まれたとはいえ、機長の豊富な経験に裏打ちされた瞬時の冷静な判断と巧みな操縦手腕が無ければこうはいかず、911以上の大惨事になっていたことでしょう。
無事着水したものの、ほっと息つく間もなく刻々と沈む機体から脱出しないと今度は溺れ死んでしまう。
全員助かるとわかっていても、見ていて心臓が縮む気がしました。狭所恐怖症の自分は特にかもしれないけど。原因はなんと鳥だし、多分もう飛行機に乗れない~。(´д`lll)
そんな中、最後の最後まで残って乗客の脱出を確認して、救助後も何人助かったか懸命に確かめようとした機長は本当に立派です。長たる者はこうあるべきだけど、我先に逃げ出す輩もいますからね・・・
これだけなら単に感動物語だけど、その後あんなことになっていたとは・・・!
全員生還で英雄扱いされるけれど、ただ仕事をしただけと戸惑う大変謙虚なお方。
なのに降って沸いた不時着しなくても空港に引き返せたのでは、という疑惑。
こんなに立派な人になんてことを・・・!と思うのだけど、そこはシビアで。
事故調査でシュミレーションもしてみて、一見過失があったかと思われたけれど、機長の華麗な?反論でやはり引き返すのは無理だったと証明されました。
機長も一生をかけた職を失うかどうかの瀬戸際で必死だし。
でも結局、正確な事故調査が未来の事故防止になるのだし、正しい結果が出て何よりです。
ここでは憎まれ役の NTSB(国家運輸安全委員会) ですが、大規模な事故調査で規模は日本の10倍、政府から独立した機関で、事故原因の追及はどこにも邪魔されず徹底してできて国(!)やメーカーに出す勧告も日本の100倍にも上るとか。当事者の証言も得やすいように配慮されて、事故再発防止に余念が無いようで、素晴らしいと思いました。
調査機関があっても政府機関の下にある日本じゃ考えられないですね・・・
たとえどんな事故や問題が持ち上がっても、お上は責任を取らなくてOK。
豊洲の問題でも調査とは名ばかりで結局誰も責任問われないし、明らか過ぎる収賄物件の大臣も素知らぬ顔で復帰だし、原発事故起こした東電に至ってはむしろ税金どんどんつぎ込まれるってどういうことなんでしょ!?
盗人に追い銭?それにしても巨額過ぎですけど!!??
豊洲やらオリンピックやら安倍の援助金海外バラ巻きやら・・・これだけのお金がもっとちゃんと使われれば、どれだけの人が助かって子供も増えて皆幸せになれて日本がより安全になって繁栄するかと思うと、タメ息ばかりですわ・・・