
一番のリフレッシュは映画鑑賞ですね。
最近、観たい映画が多くて嬉しい悲鳴ですが(^o^;)
今回は 「海難1890」 観てきました。
~あらすじ~
1890年(明治23年)親善使節として日本に派遣されたトルコの戦艦エルトゥールル号が、帰路台風に遭い和歌山県沖の紀伊大島で座礁、犠牲者は587名の大惨事になったが、村人総出の必死の救助活動で69名が助けられ帰国できました。
その95年後の1985年(昭和60年)イラン・イラク戦争に巻き込まれてイランから脱出できなくなりそうだった約300名の日本人を、トルコ政府が危険を冒して飛行機を飛ばして自国民を後回しにして(!)救ってくれました。
まず舞台はトルコから
家族愛や祖国愛やライバル対決等、熱ーいトルコ人気質がよく伝わってくるし、トルコ文化の音楽・映像美が素晴らしかったです。
軍隊でも真っ赤な帽子が海の青に映えて綺麗だしちょっと可愛いですね。
男性は濃い顔立ちで口髭のフレディマーキュリーのそっくりさんが多くて見分けが・・・素敵なんですけどw
対する日本側は、舞台が小さな漁村島なので地味。
貧しくて食べるのもやっとで着物もボロだけど、素朴で明るくて温かい村人達。
ヒロイン?はトラウマで口のきけない状態。
あんまり華が無いからか、花魁のような芸者衆登場!
台風の中、雨戸も閉めず盛り上がる村人(男衆)一同。
華やかでいいけどなんか違和感が・・・そこでは普通なんでしょうか(;^_^A
トルコ側に戻って、大航海だし生きて帰れないかもしれないと覚悟の船出。
からの~大変な航海を乗り越えてやっと日本に辿り着いて謁見も済ませて~までは端折っていよいよ帰路に。
乗組員はお土産も買って、喜ぶ家族の顔を楽しみに出発。
でも台風シーズンでしっかり遭遇・・・何故こんな時に発つ?
蒙古もやられたのに知らないのかー!と思ったけど、後で調べたら危険とわかってて強行しちゃったんですねえ。ある意味人災。(´д`lll)
ただでさえ強度に問題あった船で、台風にもまれて分解しかかった船を必死に動かす乗組員達。
の中で繰り広げられるドラマ。いやその、そんな暇あったら逃げてー(>_<)
そうこうするうちに爆発、座礁。
大音響に驚いて村人が駆け付けると、何十人何百人が累々と嵐の岩場に横たわる悲惨な光景が・・・
手当に使う物もや食料も貧しい村のなけなしの物をかき集めてとにかく一人でも多く救う為に頑張って、亡くなった人達にも一人でも多く棺桶を用意してあげて、仕事を休んで遺品を進んで回収して綺麗にしてあげて・・・
決して楽ではない暮らしの中でそんなことができるのは、心が本当に豊かなのだと感激しました。
後で政府のお役人が来たけどそんな苦労を労う様子もあまり無くて、笹野高史扮する村長が絞り出すように、村人の気持ちを伝えた時には涙が出てしまいました(ノ_・。)
役人にはともかく、トルコの人達には真心が伝わったようで良かったです。
そして邦人救出劇へ・・・
戦火の中、イランに取り残された日本人達。
他の外国人はそれぞれ救出されたのに、日本人は民間機も政府も来なくて絶望的な状況。
最後にトルコに助けを求めたら、首相が自国民が残っているのにも拘わらず、日本人を飛行機に乗せる決断をして、無事脱出することができました。
空港では当初は自分達が助かるのに必死なトルコ人達が、最後には快く譲ってくれて。
人が本当に困っている時は助ける、自分の利益はおいておいても。
そうしあえれば、たいていの悲劇は、少なくとも人災は問題でなくなって皆が幸せになれるでしょうに。
それにしても、日本政府は何をやってる!
自衛隊は国会の承認が必要だとかで動かせなかったとか。
確か阪神大震災の時もそんなこと言ってて何時間もほったらかしだったし。
現在はこんなことが起こったら自衛隊機を出せるようになったらしいですが、でもくれぐれも人命救助に限ってほしいものですね。
日本とトルコの合作で、公開前には両首脳が揃ってプレミアで鑑賞したそうです。長年の友人だとか。
国の友好の為には素晴らしいことだけど、確かトルコ他の数か国にテロ対策支援して後藤さん達が殺害されたのではなかったか・・・
命を大切にすることの方に全力をあげてほしいものです。
国を代表する人には。
オマケ。
主役のトルコ俳優のケナンエジュさん素敵でした~
髭アリも男っぽくていいけど、やっぱり無い方が
演技力もあるし。
全体に日本人側のセリフがクサく感じるのは、母国語だから耳が厳しくなってしまうのかしらん?(^▽^;)
明治版の方はセリフ無いけど雰囲気よく出てたし。
現代版もとっても自然で良かったです。
他の人が不自然ってわけでは・・・あわわヽ(;´ω`)ノ