
DVD借りてよく観てるけど、最近は海外ドラマばかりで、映画はあまり観てませんでしたね。
この前ふと、デイブレイカーというのが目にとまって、大好きなサム・ニールさんが出てるので観てみました。
ヴァンパイアものってあまり好きなジャンルじゃないけど、近未来SF(これは好き)でもあるし、なかなか映像も綺麗だし(スタイリッシュっていうんでしょうね)いろいろ凝ってるし、面白かったです。
ちょっとグロくてスプラッタなところが苦手だけど、それも迫力が出て良かった・・・
のかしら^^;
以下、ネタバレ有です。
2019年・人類は95%感染してヴァンパイアになってしまって、人間は絶滅寸前で、数少ない生き残りが食料として狩られるのを避けて、戦いつつ逃げ回っています。
製薬会社で養殖されて、意識も無く血を抜き取られるだけの人間達も・・・(((゜д゜;)))
永遠の命を手に入れたくて、自分の意思でヴァンパイアになった人・なりたくもないのに、されてしまって嘆く人・身を守らせる為に、家族を無理やりヴァンパイアにしてしまう人・様々な人間模様が展開されます。
永遠の命といっても、病気とは無縁になったけど、飢えの問題は残ったまま。
長時間、血を飲めなかったり、ヴァンパイア同士の血を飲んだりしたら、心身共に変貌して、誰彼かまわず襲い掛かるおぞましい怪物になってしまいます。
なんとか人口血液を造ろうと研究しているけど、なかなかうまくいきません。
ある時、偶然ヴァンパイアを人間に戻す方法がわかって、ヴァンパイアや人間をを救おうとする人が現れるけど、人口血液で金儲けしたい輩には邪魔な存在なので、抹殺されかかります。
どうにか相手を倒して、これから世の中を変えていく為に旅立つという感じのラストでした。
2009年アメリカ・オーストラリア合作で、全然関係無いのだけど今の日本を見てる気がしました・・・
大多数の国民は、マスコミや政府に洗脳されて、原発はあっても仕方がない・収束してきている・放射能もたいしたことないと現状に無関心です。
その頂点で、今も利権集団は貧しい人達を虐げ、国民の血税を啜っています。そう、ヴァンパイアのように。
放射能を浴びせられた住民(特に子供達)や原発の底辺の作業者は、痛ましい姿になって死んでいくでしょう。
こんな世の中を変えようと立ち上がる人・政治家・学者・反原発運動は抹殺(失脚・冷遇・無視)されてきました。
この期に及んでも、政府はできもしないこと(人工血液を造る=安全な原発を作る・放射能を安全に管理する・プルサーマルを実現する)を国民に吹き込んで、今まで通り利権を貪っていたいのです。
この世の中を救うのは、映画のように一人のヒーローの力だけではできません。
大勢の一人ひとりの力を合わせて、平和と安全を実現していきましょう。
・・・演説みたいになっちゃいましたが、本当にそう思いました。
映画の冒頭は、一人のヴァンパイアの少女の自殺から始まります。
死んだように生きていたくはなかったのです。
ヴァンパイアだけの世界は誰も幸せそうではありません。
太陽の光を浴びたら死んでしまうので、街は夜しか活動していません。
とても人工的な、冷たい街。
子供も育たず、生まれてもこない。
全く絶望的な状況です。死にたくもなるでしょう。
このままだと日本中がそうなってしまうかも・・・
汚染がひどくて外にも出られない、子供も安心して外で遊べない
どころか、育てられなくなってしまうかも。
太陽を取り戻したい!
安全な空気と水と大地を返してください。
せめて今からでも・・・