1974~75年の連続企業爆破事件のうち一つに関与した疑いがあるとして指名手配されている過激派「東アジア反日武装戦線『さそり』」メンバー、桐島聡死す。すべての謎が迷宮入り?

 

 

前田恒彦
前田恒彦

認証済み
1時間前
元特捜部主任検事

報告
見解半世紀にわたる逃亡生活の状況や組織的な援助体制、支援者の存在、現在の思想信条などのほか、事件に対する反省や被害者に対する謝罪の有無、失敗に終わった反日武装革命とその後の日本の繁栄、裁判闘争の末に獄死した同志のこと、大使館占拠事件やハイジャック事件を起こした日本赤軍の要求で超法規的措置により釈放され、まんまと国外に逃げおおせた姑息な同志への思いなど、警察としても聞き出したい話がたくさんあったはず。

真っ先に知りたかったのは、なぜいまになって本人だと名乗り出たのかという点。男の話だと「最期は本名で迎えたかった」とのことですが、死を前にして悔悟し、人生を清算しようという心境に至ったのか、それとも警察やこの社会に対して最後まで逃げ切れたと勝ち誇りたかったのか、その真意すらも不明なままで終わってしまいました。