反骨のジャーナリストむのたけじ氏の“遺言”

ETV特集 2015年10月10日 
むのたけじ 100歳の不屈
 伝説のジャーナリスト 次世代への遺言


http://dai.ly/x398s26
ことし100歳を迎えたジャーナリスト、むのたけじ。戦前・戦中は朝日新聞の記者だったが、「大本営発表のウソを書き続けた責任」をとって敗戦と同時に退職。戦後は、故郷の秋田で地方紙「たいまつ」を30年にわたって自力で発行した。記者として戦前・戦後の日本社会を取材し続け、膨大な記事と発言を残してきた伝説のジャーナリストである。「戦争を絶滅させる」。その言葉や生き方は、読者のみならずジャーナリストをめざす若者にも影響を与えてきた。95歳を過ぎた頃から特に年少者や若者への関心があふれだしたという。「今の若者たちと話していると、新しいタイプの日本人が出てきたと感じる。絶望の中に必ず希望はある。戦争のない世の中を見るまでは死ねない」。100歳になった今も食欲は旺盛、講演や取材をこなし気力は衰えない。戦後70年のいま、伝説のジャーナリストの足跡とそのこん身のメッセージを通じてこの国の未来を考える“熱血”ヒューマンドキュメント。



学ぶことをやめれば、人間であることをやめる。生きることは学ぶこと、学ぶことは育つことである。

北風の中に春の足音を聴き分ける、そんな耳を持ちたい。美女の舞踊に骸骨の動きを見定める、そんな眼を持ちたい。我を失うほどの窮境に置かれても、決して「はい」と「いいえ」は間違えて発音しない、そんな口を持ちたい。

より高く、より遠く跳躍しようとする者は、それだけ助走距離を長くする。現在以降をより高く積もうとする者は、現在以前からより深く汲みあげる。

むのたけじ

 

むのたけじよ!お前の言葉m、忘れない!”