【日本公開】
2019年(アメリカ映画)
【原題】
Happy Death Day 2U
【監督・脚本】
クリストファー・ランドン
【キャスト】
ジェシカ・ローテ、イズラエル・ブルサード、ファイ・ブ、スラージ・シャルマ、スティーブ・ジシス、サラ・ヤーキン、ルビー・モディーン、レイチェル・マシューズ、チャールズ・エイトキ
【解説】
タイムループによって自分が殺される誕生日を何度も繰り返すはめになった女子大生の姿を描いた新感覚ホラー「ハッピー・デス・デイ」の続編。誕生日の繰り返しから抜け出して翌日を迎えたツリーは、恋人のカーターと充実した生活を送ろうとしていた。しかし、今度はカーターのルームメイトのライアンがタイムループに巻き込まれ、謎の殺人鬼に狙われてしまう。やがて、すべての原因が、ある研究に関係していることに気づいた3人だったが、そこで再びツリーの身にもタイムループが起こり、またしても誕生日の朝に戻ってしまう。ところが、そこは元の世界と微妙に異なったパラレルワールドで……。主演ジェシカ・ロース、監督クリストファー・ランドン、製作ジェイソン・ブラムら、前作を手がけたキャスト&スタッフが再結集。
88点
最高だった『ハッピー・デス・デイ』。ホラーの続編なんてろくなものないと思っていたけど2Uもかなりの完成度!2部作としてよくできている。
もはやジャンルはホラーではないうえに、『恋はデジャ・ブ』のようなタイムループモノすら超えた多元宇宙を扱ったSFになっていた。まああくまでも設定でしかないから科学考証的なツッコミ入れたらボロボロなんだろうが、ホラーとして再生産するよりもSFにシフトしたのは頭いいと思う。
なんなら『スパイダーマン:スパイダーバース』が一番近い映画なんじゃないか。
まさかこんなことを書くことになるとは思わなかったけど、多元宇宙の中の別次元に飛ばされる登場人物や、暴走する装置など連想する部分はかなり多くてまさかのシンクロニシティだった(笑)。
そして「スパイダーバース」では「信じて飛ぶんだ」と訳されていた有名な慣用句“Leap of faith”という言葉が出てきた。未来はどうなるかはわからない。幸せになれるかもわからない。選択が吉と出るかもわからない。でも過去に引きずられず、将来を信じて踏み出すしかない。根拠なんかなくたっていい。
普遍的なメッセージだし、それを主人公に言うのが1作目では回想でしか登場しなかったツリーのお母さんなのが涙を誘う。そこから主人公がさらに強くなる。
もう一作目でツリーは成長しきってんじゃんと思っていたが、まだまだ余地があったね~。
今度は頭まで良くなってるし(笑)。
もはや1作目で性悪ビッチだった彼女の面影はない。歴代のホラーヒロインの中でも指折りの魅力的なキャラ。
また別次元に飛んだことで起きる出来事が微妙に違っているので先が読めなくて面白い。
この映画が偉いのは1作目で登場したキャラクターだけで“犯人が誰か”という謎解き要素まで作っていること。
犯人も殺される対象も変わっている。
安易に新キャラを出したりしないので話の納得度も意外性も高い。
ダニエルに対する嫌がらせで目の前でグシャってなるシーンも爆笑(笑)。
ただダメージ残るって分かってるならもっとおとなしい死に方知ろよとは思ったけど。
ラストの病院での攻防も良くできていた。
まあ一作目のオチと同じで真相がくだらなすぎる問題はあるけど、コメディだし元ビッチが主人公だからしょうがないのかな。
真犯人の教授が奥さんぶっ殺して「離婚しよう」っていう謎のトータルリコールオマージュまであって笑ってしまった。
おまけに1作目でヒロインを狙っていたロリを今度は助けに向かうという熱い展開まで待っている。ロリを殺して解決していたのが少し後味悪かったのでそこまで回収していたのが素晴らしい。もう何ならこの2部作道徳の授業で見せてもいいんじゃないか。
成長物語としては相当よくできているし。
ホラー要素はだいぶ薄くなったけど、冒頭で前作のあいつがまさかのループにハマって殺されるところだけは結構ハラハラした。
でももう一人のあいつがアイツを殺したからってなんか解決になるのかな。
まあとにかくこんな面白い二部作を短いスパンで見られたわけだから公開遅れた件も全部チャラ!最高でした。
もっと多くの人に見て欲しい。
連想した映画
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