大好きな人とのお別れの時に
そっと寂しい・悲しい心に寄り添ってくれる
絵本のご紹介をしたいと思います。
いつだって ともだち
<あらすじ>
子象ベノがいました。
ベノには、フレディという一番仲良しの友達がいました。
ある日、フレディは、引越してしまいました。
ベノは、すっかり元気をなくしてしまいました。
ベノは、ふくろうに相談します。
ふくろうは、3つの「できること」を教えてくれました。
ひとつ、悲しい時には我慢せずに泣くこと
ふたつ、悲しい気持ちを誰かに話すこと
みっつ、心の中に友だちの部屋をつくること
「心の中に、フレディとの思い出をしまっておけば、会いたい時に、いつでも会える」
というのです。
ベノは、フレディのことを思いだして、思い切り泣き続けました。
悲しい気持ちが、少し薄れたようでした。
つぎに、お母さんに、どんなに寂しいか話しました。
お母さんに抱きしめられ、なんだかホッとしました。
つぎに、フレディの部屋をつくりました。
心の中をのぞいてみると、
そこには、もっとたくさんの場所があることが分かりました。
ベノは、心の中にお父さんやお母さん、ほかの象の部屋もつくりました。
ベノは、嬉しくなりました。
そして、
また前のように子象たちと遊ぶようになり、元気を取り戻していきました。
・悲しい時には我慢せずに泣くこと
感情は、感じてあげると解放されると言われています。
我慢せず、思いきり感じてあげてくださいね。
・悲しい気持ちを誰かに話すこと
信頼できる、あなたのことを大切に思ってくれる人に、気持ちを聴いてもらう。
心に寄り添ってもらえることで、ホッと安心できるんですね。
・心の中に友達の部屋をつくること
無理に忘れようとすると、苦しくなります。
私たちの本質は、愛でできています。
その愛を無理に止めようとすると、苦しくなるんですね。
大好きな人なら、
その気持ちを止めることなく、
いつでも思い出して、
愛を送って、
その人の幸せを願ってみませんか?
お役に立てましたら、幸いです。
岡田郁美