僕は今、広島県は大崎上島という、本州と橋でつながっていない、いわゆる
「離島」に住んでいる。

去年の10月にこの島に引っ越して来た。

当たり前だが、家も仕事も決めずに引っ越して来たものだから、とりあえず3ヶ月間「トライアルハウス」という、町が管理するいわゆる「移住者促進住宅」に住んだ。

その後一度は借家を借りるが、今年の3月に、築90年という古民家を購入して(もちろん改修はしてあるけど)嫁さんのさゆりと、可愛いぬいぐるみ達と一緒に暮らしている。

この島で自分が目標を実現するまでのすったもんだを、せっかくだから記録に残しておこうと思ってブログを書いてみることにした。

目標を実現できなかったらって?

そんな事は考えない。(笑)




1年前の今頃、僕は愛知県の一宮市に住んでいた。


大手自動車メーカーの工場でフォークリフトに乗っていて、ある程度収入もあって大型連休もしっかりあって、趣味のバンド活動や車中泊での旅行を楽しんで、それなりに充実していた。


でも、何かが違ってた…

やりたい事をやっていて、一見幸せそうに見えるのかもしれないけど、そう見せてるだけで本当の幸せとは程遠いという事に気が付き始めていたのかもしれない。


遅すぎるのかもしれないが、50歳を過ぎてから自分の人生を立て直したくなった僕は、現状を変えたくて愛知県を出る事を決意。移住先を探す事になった。


移住するなら、出来るなら広島県で…って考えていた。なぜなら‥

僕はアーティストの浜田省吾さんの大ファン。彼は広島県の出身だ。

そして、僕は子供の頃からなぜか
広島カープの大ファンだった。

そんなこともあって、浜田省吾さんのコピーバンドを組んでいた僕は、何度も広島県を訪れたことがあって、広島に友人もたくさんいた。


そして何より、その友人達の人柄が大好きだった。
広島人の「気質」みたいのが、僕の生まれ育った北海道と似ているのかもしれない。


そんな時、その広島の友人の一人が、
「広島にはこんな島もあるよ」って、大崎上島を取り上げたテレビ番組を録画してDVDを送ってくれたのだった。


最初は、興味を持った程度だった。

しかしお盆休みが近かったのと、そのお盆休みが妙に長くてどこに行こうか悩んでいたと言うこともあって、宿泊先を探してその大崎上島とやらに遊びに行く事にしたのだった。





こんな海は、見たことがなかった。


先ほども触れたが、僕らの故郷は北海道。
それも、内陸の富良野と美瑛だから、年に一度海を見れたらいい方‥

この島の海は、そんな僕らの…いや、僕の心を掴んで離さなかった。


この島は、他の離島と同じように高齢化と過疎化が進んでいる。
でも逆に、この島に移住する人も多く、移住者を暖かく迎え入れてくれる雰囲気があるように感じられたのも事実だ。


この島なら何とかなるかもしれない…


お盆休みが終わって会社に出社する時に、僕は「退職届」を手にしていた。