僕が「日本語でコメディをやっている」と言うと、二つの反応を受ける。


一つは、厚切りジェイソン、もしくはその時に話題の外人タレントと同じようになりたいのか、と聞かれる。つまり、テレビに出る、 一発ギャグを持つ、テレビでよくあるお笑いをやりたいのかと。単純に言うと、答えは、いいえ、あまり。英語でやっている自分のスタイルのコメディを、日本人のお客さんのために、日本語でやりたいだけだ。

 


それが、もう一つの反応に繋がっている。日本人と外国人からよくされる共通の質問は、「西洋人のデイウ゛のユーモアが日本人にウケるの?」だ。多くの人々は日本のユーモアと外国のユーモアは別なものだと思っている。異なる文化のコメディをミックスすることは無理だと思っている。


ある文化のコメディを別の文化に紹介することは、ある文化の食べ物を別の文化の食卓に出すことと同じだ。アメリカやカナダでは、多くの人が寿司をとても奇妙なものと思っていた時があった。「生魚?それは変というより、不安じゃない?」でも、その考え方は数十年前のことだ。ここ20年で、どこの町でも、寿司は一般的に食べられるメニューの一つになった。実際、僕の出身のバンクーバーでは、寿司レストランはスターバックスより多い。


とにかく、僕のやりたいコメディは日本人のユーモアのセンスにとって違和感はないと思う。ただ、僕はただステージに立って、お客さんを笑わせたいだけだ。以前にR-1のコメディ・コンクールに参加した時、沢山の日本人が僕と同じように、一人でマイクを持ってコメディをやっていた。ステージに立つ見た目は同じだけど、内容だけが少し異なる。僕のやりたいコメディは作られたキャラクターじゃなくて、本当のナチュラルな僕自身のものだ。ドタバタした漫才ではなくて、お客さんとその場を共有しあえるようなコメディをつくりたい。


今までに何回も日本語でコメディを披露した経験から、一定の数の日本人が僕のコメディを気に入ってくれることは分かっている。テレビでよく見るお笑いは特定の一つのスタイルのものがほとんどだけど、コメディにはもっと沢山のスタイルのものがある。色々なコメディのスタイルから、自分に合ったものをチョイスすることが出来るのが僕の理想だ。もしあなたがテレビでよく見るお笑いとは違ったタイプのユーモアを探しているのなら、僕のショーをぜひ一度体験してみて下さい。絶対に後悔はさせません。