一昨日の中秋の名月はキレイでした。

この週末は、熊野古道・紀伊路の藤白坂のご案内でした。

最初はいい感じの天気だったのですが……、

だんだん天気が怪しくなり……、

とうとう本格的な雨になりました。視界が真っ白で何も見えない！

藤白坂を登り上がった地蔵峰寺（じぞうぶじ）には石造地蔵菩薩が安置。14世紀の創作。台座を入れて3.2m、像の高さだけでも1.5mの大きさ。

像は一塊の砂岩から掘り出されています。頂上辺りの地面の組成とは異なるもので、明らかに山の麓から運び込まれたもの。巨大な岩を運ぶのは大変な作業だったに違いありません。

藤白坂は熊野古道には珍しく、竹林に覆われています。

お客様はこれが大変気に入ったようで、「京都の竹林よりも自然な感じが美しい」と、何度も立ち止まっては写真を撮影していました。

有間皇子（ありまのみこ）の墓：

有間皇子のエピソードにはかなり興味を持っていただいたなぁ。

藤白神社：

藤白神社の権現堂には、3体の本地仏坐像が安置されています。平安後期作の仏像が奇跡的に状態良く残っています。

神道の神社に仏教の仏像？

はい、ここで「神仏習合」「本地仏」のご説明をします。中央の阿弥陀如来は本宮大社、右の薬師如来は速玉大社、左の千手観音は那智大社の主祭神。

あいにくの天気で、滑らないように坂道を慎重に歩くのはお客様も大変だったでしょうが、翌日エージェント経由でお礼のコメントを頂きました。

報われた気持ちになります。お客様の残りの行程が無事に進みますように。

昨年藤白坂を訪れた時の投稿：

藤白坂のガイド