以前から気になっていて、先日やっとお邪魔することが出来た弘明寺観音の門前町である横浜市南区大岡の鎌倉街道から路地を少しだけ入った住宅街にある界隈では老舗となる飲食店「三河屋」さん。


三河屋さんといえば漫画サザエさんでは酒屋さん…とイメージするとおり大正10年に創業した酒屋さんが戦後になって居酒屋に転向した飲食店でメニューは定食から酒肴まで幅広く揃えた居酒屋とも割烹とも食堂ともとれるお店で、大衆酒場や大衆食堂よりやや高めの価格設定だけど割烹や小料理屋よりは手軽に酒と料理を楽しめるお店でした。


店内は古びていても清掃は行き届いていて、ゆるいムードの中にもどこか凛とした感じがする昔ながらの正しい飲食店でお客さんの笑顔と笑い声が溢れていて好感が持てるお店です。

年季の入った白木のカウンターに陣取ると先ずはビール。

このお店、生ビールをやってないのも何となく昔ながらのお店って感じがするのも良い感じ。
それでキリン、アサヒ、サッポロは黒ラベルとヱビスがあるというので「サッポロ黒ラベル中瓶」565円をもらいます。


ビールに添えられた小皿のお通しは「炒り豆腐」でどうやらお通しは無料の様子。

優しい味わいの炒り豆腐とよく冷えたビールを楽しみながら選んだ最初の酒肴は「真あじ刺身」680円。


身が厚い立派な鯵を惜しげもなく一尾と半身使ったもので青魚の風味も嫌味なくプリップリの身の食感で旨い鯵刺です。

これはタマリマセン!と酒が進み酒を芋焼酎の「倉岳」410円を水割りでいただきます。


そして二品目の酒肴は…生うに500円…と思ったのですが生憎売り切れ…で好物の「しめさば」500円に変更。


この「しめさば」が予想を超えるものでチョイと嬉しくなってしまったワタクシ…昔どこかで出会った記憶が残っている酢の物仕立ての「しめさば」がちょっと小洒落た小鉢で登場するではありませんか!


程好い〆加減の脂ののった鯖が旨いですね…浅く〆た鯖に若布と胡瓜を三杯酢で合わせたもので醤油をチョッとつけて食べてみたらナカナカ旨い!
大衆店やチェーン店の出来合いのしょっぱくて酸っぱいだけパサッとした食感のものとは大違いで真面目な仕事が感じられます。

この日は、この後に予定があったのでとりあえず軽飲みで席を立ちます。


お会計も良心的な明朗会計。
気さくでフレンドリーでありながらも適度な距離感のある店の人の接客も長く続く店の良さを実感させられます。
コリャ・・・この店…リピート間違いなしです。
ホントに良い店を見つけました。

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